備忘録的に、今日見つけたニュースを消化して、コメントをつけておきます。
決してネタ切れということじゃないんだよ、時間がないだけなんだよ!!
失敗事例に学べるか?佐賀のICTに対して
ICTの導入については、佐賀県が比較的早い時期から行っており、その成果についての蓄積が出てきているように思えます。
特に注目しておくべき点は以下の部分だろう。
佐賀県の取り組みと現状を踏まえて、ICT導入を考える自治体に対して、田中氏は次のように問いかける。
1)予算をあまり掛けずに、身軽に始めてみるのはどうですか。
2)PC教室の更新+αくらいで始められることはありませんか。
3)1人1台情報端末(PC、タブレット)は本当に必要ですか。
4)情報端末が何をするために必要か、自分(その地域の)の考えは整理されてますか。
特に3番!!なくてもいいなら、お金がかからないんだから!!
先週も紹介しているこの記事と併せて読むと、だいたい、みんな同じ失敗をしていますよね。
今から始めても先進的なところの後追いになるのですから、しっかりと考えて運営を始めたほうが急がば回れ、いい結果になるんじゃないかと…。
読む力を科学的に測る試みがあるらしい
国立情報学研究所がこのたび、産学連携の「教育のための科学研究所」準備協議会を設置したそうだ。
「知識基盤社会において核心的な学力である「読解力」を科学的に診断し、その高低が発生する要因を特定する研究」ということで、学習者のつまづきの原因を明らかにしようとしう試みだそうだ。
この内容について、面白かったのが、リーディングスキルが低い理由の考察として、アンケート調査に基づいて検討してみたところ「意外なことに「読書が好きかどうか」「(各科目の)教科書を理解できていると感じるか」「塾に通っているか」とは統計的に有意な関係は見当たりません」という指摘。
一般人はともかく、国語の先生すら「読書すれば読解力が上がる」という物言いをしていることからすれば、まさに「意外なこと」に思われるだろう。
個人的には、学習したことが簡単に転移していかないことは、他の能力については当たり前に受け取られていることであるのに、読書だけは例外のように「本を読めば読解力がつく」という言い方をすることに問題を感じていたので、この結果はあまり驚くものではない。
もちろん、「読解力」という言い方が操作的な定義であるので、簡単に「関係ない」と断言はできないけど、でも、まあ、「読解力がつくから本を読め」という言い方は、面白く本を読めなくなるので、あまり強要しない方がいいんじゃないのと思う。
なお、日本語学の方面から国語教育への実践を考えている研究は少なくない。たとえば、最近、『月刊国語教育研究』でも論文が掲載されていたが、以下のようなプロジェクトがある。
個人的に、名人芸や感覚で教育を語ることに抵抗を感じている。だからこそ、いろいろな方面から研究が行われることは望ましいと思います。