ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

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【ネタばれなし】『ビブリア古書堂の事件手帖』からの卒業

今週のお題「卒業」

お気に入りのシリーズが終わってしまうのは寂しいものだ。 ある意味で「卒業」みたいなものだよね?

ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)

 

2011年に発売になって以来、ずっと読みだしてきたシリーズだけに足掛け六年つきあったことになる。 

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)

 

しかし、逆の見方をすれば、六年なんてあっという間のだと言えるのかもしれない。思えば、この本をきっかけに「お仕事系ミステリー」が一気に増えたような気がするよ(細かいツッコミは受け付けません(笑))。

本読みとしての共感があった?

2011年にこのシリーズを読んだのはいつだったかは思い出せない。たぶん、東日本大震災の前後だったと思うんだけど……。Evernoteを見返しても読了日は記録していないから分からず。

d.hatena.ne.jp

前のブログで最初の本のレビューを書いているけど、これも読了から一年も経った後に書いたものだからなぁ…。

しかし、よほど気に入ったという記憶はある。どうしてこんなに楽しかったのかと言えば、栞子さんが好きだったのは大きいだろうけど、やっぱり本を読むのが好きだから単純に古書の話が面白かったのだろうなぁと思う。『“文学少女”と死にたがりの道化 』も好きなシリーズの一つなのは同じような理由だと思う。

お仕事系ミステリーが楽しくなった

この作品が元祖…とまでは言わないけど、この作品のヒットによって一気にお仕事系ミステリーが増えた気がする。例えば 

珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

 

や 

和菓子のアン (光文社文庫)

和菓子のアン (光文社文庫)

 

なども発売されたけど、個人的にはやっぱり『ビブリア古書堂』シリーズが一番、秀作だと思うし好みだと感じる。

特にタレーランはもう少し頑張ってほしいんだけど……。

満を持しての最終巻

気づけば二年以上前作の発売から時間が経ってしまっていた。

前作の終わりがシリーズ的にいよいよクライマックスかというところで終わっていただけに、早く出ないものかと待っていた。

最終巻のテーマは、最終巻にふさわしく「シェークスピア」という大きなテーマがやってきた。

それまでのシリーズもかなりの稀覯書を話題にしていたけど、今までのレベルをはるかに超えたスケールになっています。

あまり詳しくそのあたりを話してしまうと盛大なネタバレにもなりかねないので自重しますが、シリーズを読んできた人にとってはまさに大団円という感じです。

道化役は道化役を演じているから余裕を持てるわけで、本当に道化になったらみじめなものです。

スピンオフ作品も読む…かな

シリーズはこれで完結ですが、あとがきによるといくつかスピンオフ作品を出版するようです

蛇足な感じもしないわけではありませんが、名残惜しいと感じることもあるので、気にかけておこうかと思います。

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