ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

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「観」を鍛える

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時間がない時の雑記シリーズ。

年度末ってどうしてこう忙しいのでしょう。スケジュールに無茶があると思うんだ。毎年、同じように無茶しているのに改善しない体質ってどうなの?(笑)

そんな忙しい時にこんな記事を見た。

ict-enews.net

ICTって便利だなぁ…という程度の話で済むのかな?という話。

東大に入りたいに家庭には

この記事を読んで、多くの学校の先生は別に危機感を持たないだろう。別にそれで問題ないと思う。しかし、自称「進学校」として難関国立大学の数で生徒を募集しているような学校にとっては、この話はなかなか恐ろしい話であるはずなのだが、そんな学校の教員であっても、歯牙にもかけない(そもそも、そんなサービスがあると気づかない)で呑気に流してしまうのではないかと思う。

ところが、このサービスの内容を見ると

東大合格のために必要なのは「適切な戦略指導」と「学習を継続するための仕組み」との考えから、まず全教科における受験戦略を策定し、性格分析で生徒のタイプを割り出して、50人のスタッフの中から最適の東大生を専属コンサルタントにマッチング。

さらに、生活リズムや学校のカリキュラムを分析して、最も効果の上がる学習方法を提示するなど、高校生の時間を徹底管理する。各科目の分析の専門部隊である「教務課」が模試や定期テストを分析して本質的な課題をあぶり出し、全科目習熟度チェックテストによって「きちんと定着したか」を毎週確認する。

と紹介されており、はっきり言ってしまえば、難関大学の合格者数で生徒を集めているような自称「進学校」の上位互換サービスだ。

そもそも学校の教員に「東大卒50人」もいるような学校はないし、生徒一人一人に対してここまで「徹底管理」をすることはできない(というか、「教育的」という世間体があるので言えない)。

そう考えると、中途半端に効果があるかどうか分からないのに干渉される学校のいうことを聞くよりも、「確実に東大に近い」ということを前面に売り出されたこちらのサービスを使ったほうが合理的だと思う家庭や生徒がいたって不思議ではない。

難関大学の合格者数をウリにしているような学校の生徒や家庭が「東大に合格したことない先生の話は聞きません。東大に行きたいので授業ではなくこちらの課題をやるので配慮してください。学校の課題が東大に入ることにつながる証拠はありませんよね」と保護者から徹底的にクレームを受けたときに、まあ、腹の中が煮えくり返っても「ダメだ」と生徒や家庭に言えない可能性のほうが高い。

そして、普段は難関大学の進学云々いっているのに、こういうときにだけ「学校は勉強だけのためじゃない!」と言い出すのはあまりにみっともないだろう。

何のための授業なのか

このサービスに限った話ではなく、現在、スタディサプリを初め、様々な動画学習サービスが流行しつつある。極端な話、YouTubeでさえも高校レベルの内容の解説動画があったりする。

こんな時代に、ただひたすら内容を教えるだけの授業をしていて生徒に「何で学校に来て勉強しなければいけないのか」と問われたときに答えられない。

「学校」という場所が無条件に「正しい」場所であったり「尊重される」場所であったりする時代は終わっているということなのだろうか。午前中にこんなことをつぶやいた。

教員の意識と、それ以外の人の意識。

全然、違うものを見ているという前提に立ったときに、きちんと自分の教育観を主張できるほどの厚みをもった「観」って持つことができるのだろうか。

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