ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

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【書評】やりぬく力を育てる!

朝5時から3時間もサイクリングしたら眠くて眠くて仕方ない(笑)

でも、たまの休みを活かして一冊本を読みました。

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

教育新聞にもおすすめされていたので購入してみました。

「やりぬく力」は大切だけど

この本は「やりぬく力」について、誰でも伸ばすことができるはずだという気にしてもらえる本だ。

「才能には生まれつき差がある」などと決めつけずに、努力の重要性をもっと考慮すべきなのでは? 生徒たちも教える側も、もう少し粘り強くがんばれるように、努力を続ける方法を考えるのは、教師である私の責任なのではないだろうか。

「努力の重要性」はおそらく教員は大好きな言葉だ。それだけに、日常的に努力ややりぬくことを説教する教員は多かろう。

偉大なことを達成するために「やりぬく力」は必ず必要になる。しかし、その「やりぬく力」は、我々が日々、新しいことに挑戦し、挫折していくことを思えば、簡単な話ではない。

さて、そんな「やり抜く力」が薄弱な大人であるけれども、子どもに対しては「やりぬく力」の大切さを何度も説く。ともすれば、高圧的に押さえつけるような形で。もちろん、そんな気持ちを挫くようなやり方が上手くいくわけないのだけど、我々は「やりぬく力」をきちんと正しく育てる方法を、どうも知らないらしい。

「やりぬく力」を正しく伸ばすには?

本書では丁寧に様々な事例を挙げながら、「やりぬく力」を伸ばすための考え方や方法を解説してくれている。

詳細は、実際に本書を読んでもらいたいところだけど、結論を少しだけ紹介しよう。

「やり抜く力」は伸ばせるということ。

それにはふたつの方法がある。

ひとつは、「やり抜く力」を自分自身で「内側から伸ばす」方法。(中略)もうひとつは、「外側から伸ばす」方法だ。親、コーチ、教師、上司、メンター、友人など、周りの人びとが、個人の「やり抜く力」を伸ばすために重要な役目を果たす。 

決して無茶なことを言っていないのが分かってもらえればいい。合理的に手順を踏んでいけば、ある程度、再現性があることが期待できると思える内容が書かれている。

また、「やりぬく力」を伸ばすために必要なことは、総じてどれも時間が掛かることだ。自分の興味や本当に好きなものを見つけたり、見つけた好きなことを自ら内省して積極的に掘り下げていったり、よいメンターを見つけて手本としたり……。誤魔化してすぐに結果が出せるという類のものではない。

教員に耳が痛いこととしては、子どもへのフィードバックが簡単に「やりぬく力」を損なうことにも伸ばすことにもつながるということだ。

本書の中に「作文のフィードバック」で「あなたならもっと作文が上手になると思うので」という一言を入れるだけで、その後の生徒の作品の修正行動が変わることが紹介されていたけど、たった一言で大きく変わることに本当に背筋が凍る思いがする。

あなたが自分の子どもの「やり抜く力」を引き出したいなら、まず、「自分が人生の目標に対してどれくらいの情熱と粘り強さをもって取り組んでいるか」、つぎに、「子どもが自分を手本にしたくなるような育て方をしていると思うか」、考えてみよう。

こういう指摘にもとても耳が痛い。

教員が読んでとても役に立ちます

そんなわけで、この本は教員が読んで特に役に立ちます。学級経営でどんな話をしようかというときにも役に立ちますし、各教科でのフィードバックでどのように伝えるかのヒントもたくさんあります。

あ、余談ですが「中高生に課外活動を継続的に取り組ませるべきだ」という話が本書には出てきます。日本の場合は、部活動という仕組みでそれが担保されているわけですが、今、批判されている部活動が本書のいう課外活動と何が違うか考えるのも面白いかと思いますよ。

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