ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

都合よく遊ばれる国語力

今週の『週刊東洋経済』の特集は「 学び直し国語力」というテーマで書かれている。 

これは国語の教師としては読まないわけにはいかないので、 なんだかタイトルに釣られたようで嫌なんだけれども、 読まないうちに批判するのもあれなのでとりあえず買って読んでみることにしました。

音声入力が話題に

「国語力」ねぇ……。
半信半疑に見ているのですぐには信用しません(笑)。

でも、特集の冒頭には野口悠紀雄先生の「音声入力で原稿」を書くという話が載っていて、その話はちょっと面白いと思いました。
簡単に内容をまとめるのであればスマートフォンで音声認識が発達しているので音声入力でどんどんどんどんアイデアをメモして行き、その内容を利用して本まで書いているという話だ。
しかもその音声入力と言うのが効果がなにか特別なアプリというわけではなく無料で提供されているGoogleドキュメントである。このブログでも最近音声入力でブログが書くのが便利だよと言う話を紹介したのでなんだか親近感が湧きました。
ちなみにこもグラブも音声入力で書いてますよ。手を動かすよりも早くかけるのでこういう軽い記事を書くときは便利です。要するに思いついたことを喋るだけで、文字にしてもらえるので、あまり労力をかけたくない時には非常に便利です。こんなことを言うと今日は完全に手抜きだと言うのがバレますけれども(笑)。
話がそれましたが、野口先生が音声入力を使われていると言うが個人的には意外でした。と言うのも、戦前生まれの野口先生が、最新機器を使って本を書いているということがなんだかすごいことだなーと思ったからです。失礼なイメージですけれども、これだけ大御所になっていると手書きにこだわるのかなという勝手な思い込みがありました。
むしろ、こういう新しいものを使いこなせるからこそ、現在の様な年齢になられてもどんどんどんどん新しいアイデアが湧いてくるのだろうと思います。
最近生徒と話している時に、 googleの音声入力の能力の高さについて話題になったことがあります。 googleKeepで音声メモを取りながら文字起こししてくれるのと合わせて、国語の授業で色々な使い道が出てくるんじゃないかと。
編集を行うにはややちょっとまだ動作が不安定ですが、とにかくたくさんアイデアを出してメモを残すと言うことについては使い勝手は抜群に良いです。
質問作りとの相性が良さそうな気がします。質問作りに限らずただのブレーンストーミングであってもかなり使い方に幅が出るんじゃないかと思います。

悪文について

今回の特集の一つに、悪文の具体例を挙げながら解説しているページがありました。
確かに意味が取れるけれども読まないと意味を取ることが難しい文章です。
例えば

  • 国内部門については、建設機械市場において新製品などの売上増加はあったが、引き続き建設工事の減少があったことから、全体としては売り上げが減少した。
  • Aが私の親友のBに私がいらだつほど大嫌いなCを紹介した。

のような悪文です。
なんだか最近どこかのテストでこういう例文みましたね(笑)。
悪文をかかないことが国語力だと言うことはよくわかるのですが、 悪文が読めることが国語力だと言われるのは、かなり疑問があります。国語力が高くなければ、悪文を読めないと言うこともできたら確かに通るのですが。そもそも悪文を書かせないことの方が難しいのですし。

他は…?

特集はかないたくさんありましたが……まーここでわざわざ説明するまでもないです。
要するにそんなに興味がないか、そもそも相手にするだけ疲れる(笑)そういうタイプの話でした。出口汪の話とか…せめてそこは林修じゃないのかよ!(笑)。
まあ、個人的に面白かったのはそのあたりです。野矢茂樹先生の話も持っていましたが取り立て新しい話もなく、おとなしく先生の本を買ったほうがお得です(笑)。

 

大人のための国語ゼミ

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