ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

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復刊…せめて電子書籍化を……

Book in the evening sunshine

明治図書には「復刊投票」という面白い制度があります。

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廃刊になってしまって今では手に入れられないような本を、30票の投票を集めると復刊するという素敵な制度です。

これを活用すると昔の名著を定価で手に入れることができるわけです。

しかしハードルは高い…

この制度は非常にありがたい制度ではあるのですが、なかなか復刊に成功しません。

そりゃあ、絶版になるくらいなので、ニーズとしてはあまり大きくはないものが多いので、なかなか30票を集めるのが難しいところ。

現在(2018年2月26日)では

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が復刊となっていますが、さすがにこれはニーズがそれなりにあることは理解できます。3度目くらい?の復刊だと記憶しています。

しかし、なかなか他の書籍で復刊を目指すのは難しいような感じはあります。

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うーん…このレベルでやっと復刊だと思うとかなり気が遠くなる。

期待しているのだけど…

実は何度も復刊投票にチャレンジしているけど成功しない本がある。

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これ。手元に一冊あるのだけど、もう一冊くらいないとやや使い勝手が悪いのです。無くしたりしたら大事ですし。

ちなみにこれAmazonで買おうと思うと…

レトリック式作文練習法―古代ローマの少年はどのようにして文章の書き方を学んだか (21世紀型授業づくり)

レトリック式作文練習法―古代ローマの少年はどのようにして文章の書き方を学んだか (21世紀型授業づくり)

 

今は在庫がないようですが、たまに在庫があると5桁近い値段がついていたりと……おそらく購入は現実的ではないでしょう。

この本は古代ローマの「作文教育」(というか弁論術の一種としてのレトリック)の教科書である、「プロギュムナスマタ」というものを元ネタに、作文の技術を体系的に学べるようにしたものです。

まあ、ゴリゴリの「型」の習得のための方法論なので、どこの教室でもそのまま使えるというタイプのものではないのですが、色々な人が好き勝手に「小論文には型がある!」みたいなことを言っていることからすれば、合理的に整理されている本書の内容は学ぶべきところは多いのです。

プロギュムナスマタ自体は

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で読むことはできますが……これを我慢強く読んで、国語の授業にする……とはなかなかできないでしょう。かつて、この苦労を乗り越えて教員向けに翻案してくれた本書を廃刊のまま、人目につかないままに終わってしまうのは残念なことです。

卑怯な言い方をすれば、「主体的・対話的」な学びのために、結構、示唆に富むと思うのですよ。これは前書きで香西先生が「小学生や中学生(高校生)向けのものではなく、現在彼らを教えている現職教員や、やがて教師になって教えるであろう教員養成学部生のレヴェルのものである。」(P.14)と書いてある通り、教える側が作文技術を学ぶのに重要な本だと思っています。だから、個人的に教科内研修にも使いたい。

あと、単純に課題が面白いから、ブログ対抗で同じお題で書くみたいな機会も面白いかと思っていて。

あ、これ、「国語科」の専売特許というよりは、「ちゃんと生徒に書くことを教えたい」と思っているすべての教科の先生方に読んでいただけるような内容になっています。どうしても、自分が進めていると国語科寄りに思われるかもしれませんが、教科にこだわらず使えることは多いですよ。

本書で組まれているプログラムは…

  1. 寓話
  2. 物語
  3. 逸話(※格言)
  4. 反論と立論
  5. 賞賛と非難(+比較)

の五つである。この順番で学んでいくことで、様々なレトリックを使いこなせるようになる。

まあ、実際にやってみるとかなり堅苦しい文章が出来上がるんだけど、こういう整理を知らなかったり自分で実際に頭を使って意識的に書いてみたりしないで、教えているというのもなかなか危ないというか、ずるいというか……。

そんなわけで非常におススメの一冊なのです。

どうか、清き一票を……。

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