ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

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教員の言葉の影響力

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忙しさを感じて過ごしていますが、今が踏ん張りどころかなと思っています。しかし、精神的に参ってくると、自分の言葉遣いがきつくなるのは分かっている。

その影響が生徒に及ぶことが恐ろしいのです。とても。

真面目に授業の言葉を考える

すっかり積読になってしまっていた本を読み始めました。

言葉を選ぶ、授業が変わる!

言葉を選ぶ、授業が変わる!

  • 作者: ピーター・H・ジョンストン,長田友紀,迎勝彦,吉田新一郎
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2018/03/31
  • メディア: 単行本
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この本を授業が始まる前までに読まなかったのを後悔した。

教員や学校の言葉が無意識・意識的問わずに、子どもたちを抑圧して、ステレオタイプに押し込めかねないのである。しかも、逆に言えば、教員が言葉を選び、丁寧に子どもたちの考えを引き出すことで、授業が何倍にも効果的になる可能性もある。

その落差の激しさに戦慄するのである。

すでに文化的に形成された物語を通じて、自分の成功や失敗を体験ように、子どもたちは残念ながら仕向けられているのです。私たちの役割は、このような一定の傾向を変えることだと言えます。そうすることで男子も女子も、自分が判断する選択の結果や、選択する方法についてより前向きになれるはずです。私たちは、子どもたちが主体的に物語を話すことができるように、選択することやそのための方法を彼らの目の前に示します。実践したことを再構築できるように手助けしたいのです。(P.107)

作りあげる「物語」の頑健さと、そしてその「物語」を打ち崩せないことの不利益を思うのである。

そういえば、こんな本も読みましたね。

「女の子」は学校でつくられる

「女の子」は学校でつくられる

  • 作者: マイラサドカー,デイヴィッドサドカー,Myra Sadker,David Sadker,川合あさ子
  • 出版社/メーカー: 時事通信社
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 単行本
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単純に言葉遣いだけでここまで考えるのも大仰に見えるかもしれないが、無自覚だからこそ問題がある。

他にも言葉の本と言えば…

これらの本を読んでいてこういう本も思い出しました。

かかわることば: 参加し対話する教育・研究へのいざない

かかわることば: 参加し対話する教育・研究へのいざない

 

この本は実践からははるかに遠く、理論や原理を問う本となっているので、読むのはなかなか難儀するかもしれない。でも、教える側が無意識なイデオロギーに囚われ、教えることに傾倒しすぎるあまりに、「かかわらないことば」を使う者になってしまうことで失われる対話性のことなどを、質的に検証していることは大いに参考になるはずだ。

また、もっと規模が大きくなるけど、ハーバーマスなどを思い出すのです。

増補ハーバーマス――コミュニケーション的行為 (ちくま学芸文庫)

増補ハーバーマス――コミュニケーション的行為 (ちくま学芸文庫)

 

経験を物語ることで道徳となり、またコミュニケーション的行為が民主主義に何を意味するのか……。

言葉を物語ることを簡単に奪ったり、そして物語ることで簡単に抑圧することに重みを立ち返らざるを得ないのです。

教員のコトバという意味では、こんな記事を前にも紹介した。

www.s-locarno.com

これはもっと授業の話なので学校を理解するにはよいかもしれない。

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