いよいよ今までやってきたライティングワークショップの成果が集まりつつあります。
ちゃんとした振り返りは作品を見てから考えるとして今日は過去記事の紹介だけ。
これまでの取り組み
七転八倒しながら始めたライティングワークショップです。
どこかでちゃんとまとまった時間をとって指導しなければいけないと思っていたんだよね、前々から。本当であれば、一年の計画の中で少しずつやっていかなければいけないことであるのだけど、人事発表の都合などでなかなか自分一人の都合でカリキュラムを動かせるわけではないので、いろいろなことを整理して時間を捻出してやっと試験的に取り入れることができました。
ここでも紹介しているように、二学期に少しずつ書かせることの比重を増やし、要約の練習や情報の取捨選択や統合を練習させてきたことを踏まえて、取り組みだした単元でした。
そもそも、自由に創作……ということに対して「創作」とは何かもわからないし、それどころか「自由に」と言われても困る人が多い中でのスタートだったので、まずは手の付けやすい短歌の創作を丁寧にやってみたり……。
でも、それも生徒にとっては「きつかった」ことが多くて「失敗」したことも多くあったのです…
そんな失敗を反省したうえで今回のライティングワークショップでした。
題材については、なかなか本人たちにとってじっくり考えて作らせてあげるためには十分な時間をとってあげることができなかったので、個人的に気に入っていた「古典エッセイ集」を題材にして、古典のエッセイを書くというワークショップを企画しました。
形としてよい見本であったので、これを読ませて、じっくりと自分たちも好きな古典を探してもらい、自分たちの古典エッセイを書くという作業に取り組んでもらいました。
ざっとした手ごたえ
こうしてブログを書いている間も、生徒の作品が続々と提出されています。今回はDropboxのファイルリクエストでファイルを提出せよという指示でやってもらいましたが、無事に提出されているところを見ると、さすがにICTは教員よりも生徒のほうが慣れているなぁ…。
こうしてICTでやりとりができるのであれば、もっと気軽にトライ&エラーで推敲や修正に取り組ませることができるよなぁと感じる。
2in1のノートパソコンをタブレットにして回し読みしたりとよほど教員よりもうまく使いこなしてやっている様子も印象的でした。
ライティングワークショップの神髄は、何度もリライトしていくことで協働で作品を仕上げていくことにあるのだけど……やっぱり8回程度の授業回数では、古典を探すというハードルを課した以上はちょっと厳しかったなぁ…という印象。リライトで練り直すという過程が弱かったのがちょっともったいない。
初めてやってみた&初めて指導してみたの状態としては、他では経験できないようなことは経験できているのではないかと思うんだけどなぁ…。
どんな作品があがってくるか、この週末が楽しみです。