クリスマスと冬休みに向けてひたはしる生徒たち。今週は彼らの集中力が続かないことが予想されます(笑)
比較的、色々と頑張ってくれたということもあるし、あとは授業数として中途半端なので、その時間を使ってちょっとしたレクリエーション活動として、自分の担任しているクラスで「本のプレゼント交換会」をしようと思っています。
本を選べないことが読書のハードルになっていないか?
半分くらいは生徒の集中力が続かないので、妥協して行おうとしているイベントではあるけれども、それでも授業を使ってやるからには子どもたちにとって意味のあることに時間を使いたい。
もうすぐ冬休みということもあって、せめて休みの間に好きな本や趣味の本でいいからいくつか本を読んで欲しいなぁと思っていたのだけど、子どもたちの様子を見ていると、「図書室にいく暇がない」とか「何を読んだらいいかわからな過ぎて本屋にいくのも面倒くさい」とかいうことが多くあるようだ。
今、必死になって読んでいる(とは言え、今日は読むのをさぼったけど…)「Reading zone」でも、選書についてはchapterを1つ使って色々な手立てを述べているけど、「ここまでやらないとだめだよね…」と思わされることが多い。
The Reading Zone: How to Help Kids Become Passionate, Skilled, Habitual, Critical Readers
- 作者: Nancie Atwell,Ann Atwell Merkel
- 出版社/メーカー: Scholastic Prof Book Div
- 発売日: 2016/11/16
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裏を返せば、選書の方法を教えなかったり十分に選べるだけの環境を与えなかったり必要な本を薦めたりしないで「好きに読んでいいから」と読むことだけを放り投げてしまうのは乱暴なのだろう。
人から薦められた本は読みたくなる?
最近、いろいろなところでビブリオバトルが流行っている。
読書とコミュニケーション ビブリオバトル実践集 小学校・中学校・高校
- 作者: 須藤秀紹,粕谷亮美
- 出版社/メーカー: 子どもの未来社
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ビブリオバトルが流行っている理由の一つに子どもがよく本を読むようになるだとかプレゼン力が付くだとか色々なことがあるのだろうけど(この点については思うことをそのうち書くけど)、単純なものとしては「人がおススメしてくれる本は気になる」ということがあるんだと思う。
身近な人が熱心に話している本は手に取ってみたくなるものである。
だからこそ、読書教育には本について語るような方法論は少なくないし、図書室には様々な書評が並んで、その書評が選書の決め手になることは少なくない。
自分では手に取らないような本であっても、知っている人から薦められると手に取りたくなるよね。
本をプレゼントされたら読む…よね?
今回のプレゼント交換会は、そんな人の心理に付け込んだレクリエーションです(笑)
せっかく、冬休みに向けて時間が少しはあるのだから、本を一冊でもいいから手に取ってほしいなぁと思っている。
だから、こうやって交換会を行うことで、「本を手に入れる」というハードルを下げてみようと思うのです。
正直、生徒に交換用の本の選書は任せてしまっているので、どんな本が当日にもってこられるかはわかりません。
もしかしたら、期待外れな本をもらう生徒がいるかもしれません。
ただ、自分が手に取らないような本を手元に置くようになることも、それはそれで面白いことかもしれないと思うのだけどなぁ…。
どんな結果になるのか。楽しみです。