やっぱり授業開きは緊張しますね……慣れない。
授業開きでなくても、単元開きでもかなり毎回緊張するので、授業開きはなおのこと緊張します。
特に今年は去年までの流れをぶった切って新しいことに挑戦しよう&してもらうということなので、気持ちとしてはもうソワソワしてます。
高い学費が払われていることへの責任
普段はあまり強調して言いたくはないのだけど、年度開きの際には言わざるを得ない。
勤務校は自称進学校の私立高校である以上、親がそこに高い学費を払って通わせているからには、その期待に応える義務はある。スポンサーのニーズに応えなければいけない。
豊かな学びや特色ある経験ももちろん魅力であるだろうけど…きちんと最大公約数のニーズから目を背けるわけにはいかない。
もちろん、それだけに走ると空疎になるので色々と考えることはあるのだけど、第一に何を期待されているのかについては考えなければいけない。親のニーズと自分の専門性からの発想を上手く擦り合わせていく作業はどうしたって必要だ。
だから、どんな成績が必要なのか、何をしなければいけないのか、何が不必要なのかということを、塾業界にいたころの経験とデータからはっきりと伝えて、入試が甘くない、入試に受かるためには準備が必要だということを強く言った。
あまり好みの話ではない。しかし、成果が出るか博打のような塾に生徒を通わせることなく、きちんと自力で勉強して成績を伸ばすのには何が必要かという話をする。一方で、学校や教員がどんな雑なことを言っているかも話してしまうけど(笑)
まあ、不本意だけどニーズに応えるのはお仕事だよね。
質問づくりに挑戦させる
前々から言っている通り、今年は「質問づくり」を徹底してやっていきたい。自分で考える力を育てていくことが、今の彼らの停滞している何かをうちやぶるきっかけになるはず……と思っているからだ。
参考にしているのは以下の本。
たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」
- 作者: ダンロスステイン,ルースサンタナ,Dan Rothstein,Luz Santana,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2015/09/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る
ある程度実践が溜まったらどんな効果があるか書いていこうと思います。
これ、面白い……というか、非常に洗練された方法なんだと一回やっただけで分かります。
やるなら今だ!!と強く周りにも勧めておきます(ただし、相当な価値観の転換は迫られる…かも)
振り返りの点検があああああ…
今年度は6クラスを持ちます。うち、3クラスは振り返りジャーナル、3クラスは大福帳で行きます。
「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)
- 作者: 岩瀬直樹,ちょんせいこ
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2017/02/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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大福帳の実践例はこちら。
去年、大福帳を使ったクラスは振り返りジャーナルへ格上げ。初めて振り返りをやるクラスは大福帳という設定です。
本日は4クラス授業があって、合計100人分が手元に集まりました。まあ、順当にやれば60分もあれば終わるだろうと踏んでいたのですが……甘かった。
結果的には、一人一人のコメントは「いいね!頑張ろう!」くらいしか書いていないのに、90分も時間を取られてしまった。当たり前だけど、生徒の書いてきたことをちゃんと理解してあげようと思うと時間がかかる!!
これは今年は大変だなぁ……時間割が偏ると辛いな。
でも、やめられないんですよね。生徒とのコミュニケーションが増えることが非常に指導上便利だし、毎回、しつこく書かせることで書くこと自体の質が上がっていくし、何より成長や変化を捉えるのが容易になることが教員にとっても生徒にとっても意味がある。
もっと、コメントを絞っていくことで効率的に見ていこう……。
新学期に面談もやっています
新学期だからね…生徒面談もやっています。話し出すと一時間くらい生徒と話しちゃっている。
これもよくないよね……時間をかけて話すよりも、何度も定期的に話したほうがいいよね。
面談中に外部から問い合わせの電話が来て生徒を待たせたりするのもよくないね…。
でも、個人的には上手く回っています
てんやわんや授業と業務をしていますが、個人的には上手く回っています。
予定通りに仕事が消化できていますし、こうやってブログも書けていますし。
ちゃんと、なにをやろうかと予定を管理している甲斐があるというと傲慢かな。でも、リストを作って片っ端から業務をこなしていくときの快感は、忙しい時でないと味わえません。いい感じですね。
忙しい時ほど丁寧に。忙しいほど楽しく。
よい年度の初めをお迎えください。