ようやく「山月記」が終わる……あとはレポート課題の執筆を指導するだけ。
学びの技 (YOUNG ADULT ACADEMIC SERIES)
- 作者: 後藤芳文,伊藤史織,登本洋子
- 出版社/メーカー: 玉川大学出版部
- 発売日: 2014/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本格的なレポートというよりは、今までの単元の総括をきちんと文章化してほしいがための課題だ。このままで終わると終着点が生徒に見えないまま終わっているからね……。
誘導尋問?いえいえ、委ねているんです
とにかくひたすら色々な問いを考えてもらい、その交流を通して「山月記」を読んできた。あたかも内容を誘導しているような課題を毎回出していましたが、実際のところ宿題に出している内容はクラスによってバラバラであるし、どんな方向に転ぶかを見守るだけだった。
緩やかに方向性は調整している(考査があるからね……)けど、それでも細かいところで毎回生徒に課しているものは、生徒の話し合いや振り返りに沿ったものを出すように心がけた。
全然、バラバラの授業を同時に展開していたので、とにかく頭の中がついていかず、正直、辛かったぞ…。
その甲斐あってか、生徒の方も「誘導尋問されているような感じだったのに、どうしてこんなに読みが多様になるんだろう」という感想を最後に出してきたのは、狙いがハマってよかった。自分の読ませたいことを読ませるというような愚を犯さないで済んだかな…。
答えがない?いいえ、委ねているんです
やっぱり出ちゃったか……と思ったのが「〇〇と思ったのですが、これで正解ですか?」という生徒のコメント。
自由にやることを保障したつもりだったのだが……その自由さの意図や願いの部分がきちんと伝わりきらなかった。というか、これまでの積み重ねが「正解」に生徒を縛っていたのだろうなぁ…。自分の今までの指導を反省していかないといけないのだろう。
どうしても「正解不正解」という発想から抜け出せないのだろう……?自分で考えて一貫した考えを持つことに自信を持たせてあげたいのだが…。
圧倒的に委ねられて決めていくという経験が足りていないのだろうなぁ……どこで任せていけるのだろうか。
全員ができなければいけない
これだけ全員のノートを何度も見て思うが、とにかく全員をきちんと思考させることは難しい。
今まで自分が手を抜いてきたことを直視したからこそ、ここでのダメージが大きい。
できないことを生徒のせいにする言葉を毎日聞いているだけに、ダメージが大きい。自分がダメにしてきたのが、とても辛い。
時間の取り返しはつかない。どうやって巻き返そうかね…。