一学期もあと一週間。夏休みの宿題を考えたりとラストスパート。
そんな中、個人的に担任業務として生徒面談の始めました。この時期にやる義務はないのだけど、単純に生徒と話す回数を増やしたいと思ったのである。こうして自分のクビを締めているともいう。今学期は生徒に無茶を言い続けてきたので少しでも多く話を聞いておきたいなぁという気持ちがあったのです。模擬試験の結果や考査の結果のフォローも必要だし。
とはいえ、あまり自分は面談は得意ではありません。基本的に対面すると威圧感があるからね……生徒をナチュラルに脅してしまうのです。だから、人一倍、事前の作戦について考えてしまいます。今回はこんな本を読みながら…
タイトルとしては
- 作者: デールカーネギー,Dale Carnegie,山口博
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 1999/10/31
- メディア: 単行本
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のほうが有名ですね。内容としては重なることが多いのでどちらかを読めば十分でしょう。
単純で根本的な方法
「人を動かす」なんていうと、教育の現場だと生徒を都合よく手籠めにするみたいなニュアンスが見え隠れしてしまうので、何となくしり込みしてしまいますが、『「人を動かす」ために本当に大切なこと』では別に相手の心理的な隙をついてつけ込むような方法が書かれているわけではありません。
簡単に言えば、「相手に対して、相手のことが重要である」ということをいかにして伝えるかということが書かれています。教育という場において置き換えるのであれば「生徒にいかにして自尊心を持たせるか」ということを考えるのと同じことです。
この本で書かれている「人を動かす」ために、「相手を尊重していると伝える」ために必要なこととしては…
- 相手の話を最後まで聞く。あるがまま聞く。さえぎらない。
- 自分よりも相手の話を聞く。
- 同意できなくても相手のことを簡単に否定しない。
- 感謝をきちんと伝える。
などなど。
ま…子どもを相手にしているとつい高圧的になって教員が忘れてしまいがちなことですね。
自分がどれだけ自分のことを話しているか
そんなことを考えて自分の面談を振り返ってみると、自分が自分のことばかり話していることに気づく。面談だとどうしても沈黙が不安になるし、生徒に言わなければいけないことが多くあるから、自分が一方的にしゃべりっぱなしになっている。
生徒がほとんど話していないのに自分ばかりが話すことになっている。そうなると生徒はますます黙ってしまうので、自分も意地になって余計に色々と話してしまうという悪循環。
もう少し、丁寧に相手の話を聞かないといけないなぁ…。