学期の最後に毎回、読書案内を作っています。
今回も2017年のまとめとして読書案内を作ってみました。その一部を紹介します。
今年の大きな成果は…
今年、自分の実践にとって大きな意味を持っていたのは、リーディングワークショップ、ライティングワークショップもそうなのですが、日常の授業という意味ではQFT、質問づくりが非常に大きな意味がありました。
たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」
- 作者: ダンロスステイン,ルースサンタナ,Dan Rothstein,Luz Santana,吉田新一郎
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2015/09/04
- メディア: 単行本
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そんなこともあって、生徒に薦める本についても「問うことが重要なのだ」ということが伝わるような本を薦めたいと感じるのである。結局、自分が授業で手を変え、品を変えて取り組ませているようなことは、生徒自身が自分で問いを持てるようになれば不要なことばかりなんじゃないかという気持ちがある。
だからこそ、こういう読書案内で、問うことの意味を説くような本を薦めたくなっている。
問うことの良さが分かる3冊
色々な本の中で疑問を持つことの重要性は説かれているけど、今年、発売された本でよいと思ったのが以下の三冊である。
安定の岩波。以前に少し紹介しましたが哲学対話やバカロレアなどにもついて触れているよい本です。自分の受けている学校の授業を相対化するにはよい一冊。さらにここから
この本を読むとさらに自分で問いを持つことの必要性を考えられるのではないだろうか。「なんで?」と積極的に問うことを丁寧に説く姿勢にとても共感を覚えます。
小学生向けだということになっているけど、高校生が読んでも、大人が読んでも面白いのが次の本だ。
復刊なので2017年…の本というのはちょっとずるいか(笑)。
しかし、なぜだろうと問うことが人間らしさなのだと繋がっていくことの面白さが、これほど分かりやすく書かれている本は少ない。
問うことに自信を持ってほしい
いつから子どもたちは問うことから離れてしまうのだろう?
子どもは初めは「なぜなぜ?」と問うことが得意なはずだ。それなのに、問うことをやめてしまうのはなぜだろう?