こんな記事を見た。
私立中学の人気回復、プログラミング課す入試も : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
この4月から入学する高校1年生から、センター試験が変わります。
それに対応するために私立学校は色々と工夫をこらそうとしていますが……。
中学入試が変わる
上の記事の中ではちょうど昨年に公開授業に行った大妻嵐山のことが紹介されていた。
首都圏で最初に始まった埼玉県では、大妻嵐山らんざん中学(嵐山町)がプログラミング入試をスタートさせた。11日の入試当日には、小学生向けのプログラミング言語で事前に作らせたプログラムをスクリーンに映し出し、試験官2人が受験生に質問。説明が論理的かどうかなどを評価した。
昨秋にみた授業については、授業観という意味では問題点を感じましたが、学校を挙げて新しい授業や生徒間を作りあげていこうとする熱量を感じましたから、きっと、新しい学力観で生徒を受け入れても、きちんと育ててくれるのだろうという期待感があります。
授業を変えてから、入試も変えていく。非常に姿勢としては一貫しているし、ビジョンもはっきりしているのでよいと思うのです。きっと生徒が入学してから、色々と今までの生徒像とのギャップに苦労するようなこともあるのでしょうが、学校として解決していくのだろうと思います。
目先だけになってしまうと
ここまで色々な改革が見えてくる学校であれば、入学した生徒にとっても過ごしやすい環境になるのだろうと思います。
しかし、私学の教員として底意地が悪いことを言うのであれば、どこの学校もそのように「学校や教員の方が変わる」つもりがあるのかは疑ってかかるべきだろうと思う。つまり、授業や考え方を問い直し、自分たちを変えようとすることがない場合もあるのではないかということである。
学校としてそのような不誠実なことをすることはないとしても、教員個人の意識として、全員が必ずしも新しい学力観を考えているわけではないし、入り口を変えたのに旧来の学力観でしか生徒を評価しないような場合は少なからずあるのではないか。
そうなってくると、生徒にとっては不幸である。入り口と中身でやっていることがちぐはぐでは、子どもはとても苦労する。
どうか、不幸なことが、起こらないことを祈りたい。