ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

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【感想募集】国語科のICT化と古典教育はこれでいい?

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こんな本が発売になった。

アクティブ・ラーニング時代の古典教育 小・中・高・大の授業づくり

アクティブ・ラーニング時代の古典教育 小・中・高・大の授業づくり

 

タイトルは「古典教育」なのですが、かなりICT教育についての言及も多くあり、意外感がありました。その意味では国語科のICTに興味がある人には読んでも損がない本なのですが…

どうもしっくりとこない

まだ、きちんと精読したわけではなく、キーワードを流し読みしただけなので、まともに書評を書ける状況ではないことは断っておきます。後日、もしかしたら詳細に書評を書くかもしれないけど、とりあえず第一印象を述べます。

結論から言えば、「どうもしっくりとこない」「腑に落ちない」ということに尽きます。好きか嫌いで言えば、たぶん、嫌いなタイプの話なんだと思う。

いくつか引っかかる点がある(「アクティブ・ラーニング」と「アクティブラーニング」と<アクティブ・ラーニング>の違いに議論とか結構あやしいような…)けど、やっぱり全面的にひっかかるのがALとICTを結び付けて論じる時に、どうも使い方が狭いというか、固定概念から抜けられていないというか……。

小中高大と幅広い実践例を挙げているが、それぞれの発達段階や校種で事情が異なることもあるので、十把一絡げに論じてしまうのでは不適切なんだけど、全般的な印象からは「音声や動画を活用する」「ノートをなどを共有するのに使う」「調べ学習する」くらいのことしか出てこない。つまり、手酷くいうなら「数百万の投資してそれだけ?」という印象が否めないのです。

古典だからこのくらいの活用が限界なのか……?いやいや…根本的に「古典」の扱いが作品そのものについての扱いになっているからこうなるような気がする。

自分は古典はろくに専門教育受けていないので、もっと扱い方が雑になるけど、雑に扱う分だけ、もっと古典を用いてエッセイを書くとかスピーチするだとか、やらせる物量が多い。その物量があるからICTでサクッと処理できることを処理させたいと思うのです。

どう受け止められるのだろう?

本書のテーマである「古典教育」についてはよく分かりません(笑)。ちゃんとまだ考えていないので言及しません。

しかし、ICTやアクティブ・ラーニングの説明については、けっこう自分には違和感が強い。

いったい、どうやって他の人には受け止められるのだろう?なかなか国語の人以外読まないようなタイトルになってしまっているけど、どう読まれるのか気になるところです。

ICTに興味がある方には目を通してもらって、ぜひ、感想を聞いてみたいところです。

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