あまりに熱いのでもう気分的にはすっかり夏季休業でありますが、まだまだ、今週末まで生徒が登校してきます。恐ろしいことに体育の授業もあるみたいだけど……この気温でやるのか…?
色々と受験生を指導していると思うところがあるものの、とりあえず、今週で一区切りです。
受験が見えてくる…
実は夏休み中に、さっそく出願が始まる大学が少なからずある。生徒のために添削はもちろん、場合によっては推薦書も書くことになる*1。
添削指導はやはりかなり神経を使う。本人なりに色々と考えて、一生懸命になって書いているからこそ、バツをつけて返せばいいというものでもない。朱を入れたものを返すだけでよいというものでもない。一人一人に個別に時間をとって、何を書きたいのか、どんなことを表現したいのか、逆に何が足りないのか、どこを説明してほしいのかということを丁寧に話していかなければならない。
本気で考えている、自分のやりたいことがはっきりしている、そんな生徒ほどよいものが出てくるのだけど、それであっても足りないことは多くある。だからこそ、それを指摘して指導するのが仕事なんだが……本当、気をつけて声を掛けないと、生徒の気持ちを著しく気づける。まあ…甘くないからこそ辛辣になるのだし、痛いところを突かれて逃げ出すようではとても本番に勝負はできないわけだけど……それはこちらの都合であって、やはり丁寧に言葉を選ぶべきですよね。
周りから見れば「だらだら」しているようにみえるかもしれないけど、ゆっくりと歩み寄らないといけないことも多い。地味に大変なのですよ……楽しい仕事なのだけど、安売りできるほど楽な仕事でもない。
今年度の初めに読んだ本の内容を今更、読み直している。
生徒の自己認識を歪ませないように、自尊心を持てるように……丁寧に。
まだ、授業が残っています
午前授業になっていることもあって、すっかり生徒も教員も夏休み気分ではあるが、まだ今週中にも授業は残っています。
とはいえ、単元を先に進めることもできないし、単純に問題演習をして解説するのも手抜きのように見えて面白くはない。9月から授業で散々、入試演習を扱うことになるだろうから、今の、この時期に、勇み足のように入試問題をやることもないだろうと思っている。
生徒の実際を見ていると、それなりの数で推薦やAOを受けることになるだろう。だから、この夏休みには、できる範囲でいいので自分がもっている知識を拡げられるような時間を持ってほしいなと思っている。
小論文やグループディスカッションで、自分の問題意識をきちんと表現できるような準備をしてもらいたいな。でも、それ以前に問題意識をちゃんと持てているだろうかということが心配なのだ。
今更になって、そんなことを心配すること自体、自分のこれまでの授業が一体、何だったのかという話になってしまうのだけど、でも、生徒が知らなければいけないことはまだまだ授業ではカバーできないくらいに大量にある。
ただ、「問題があることに気づかないでいることに気づかない」まま、自分の意見を述べるような状態で、入試には臨ませたくないなぁ……と思うのです。
じゃあ、そのために、最後の授業までに何を伝えておけばいいのだろう?
*1:どうでもいいけど、推薦書ってどのくらい入試に役立っているのか。W大とか鬼のように教員に書かせるけどさぁ……。参考程度にしか使わないならばぜひとも廃止してほしい業務の負担感である。