ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

台風の接近を薄々と感じながら

tyhoon clouds

気圧の変動があるとてきめんに体調が崩れます。どうも、眠れないし体調がそこはかとなく悪いのは、台風のせいだと感じます。微妙な耳鳴りを覚えつつ……。

さて、夏季の補習ももうすぐ終了です。何とか体力が持ってくれそうです。

細々と問題演習で技術を磨く

受験生のための受験対応の授業です。前職が塾講師であるので、それを活かしたことを三年に一回くらいはやるのです。まあ、いい加減、もう研究が足りていないのであまり大きな顔もできません。

三年間、問題を解くための技術については、授業ではあまり教えていない*1ようにしていた。単に、他にやりたいことをやるのに時間が足りないから。

だから、改めて高校入試レベルから丁寧にドリルのように確認してもらっています。あまり焦って難しいことをやるのではなく、簡単なもので「手続き」を確認しながら読む……という作業です。

まあ、実際に読んでもらい、その生徒自身が線を引いたりしたものと、どこを読むべきかをこちらが示したものを見比べて、読み落としや勘違いの原因を探ってもらおうという授業です。

まあ、最近は参考書も解説が視覚的に親切なものが増えました。

大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス[2 標準レベル]

大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス[2 標準レベル]

 
大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス[1 基礎レベル]

大学入試問題集 柳生好之の現代文ポラリス[1 基礎レベル]

 

最近出たけど、詳細は改めていませんが、視覚的には分かりやすそうである。

答えありきになってないかな…

なかなか明確に使うべき手順を練習しているので、その場の練習はわりと気持ちよく説いてもらえるので、それなりに道具として使いこなせる意味はあるんだろうなぁ…と感じます。

ただ、悩ましいのが結局、こうやってドリル形式でやるって「答えから逆算」でやるべきことを導いているので、普通の問題演習ではありえない形式なんだよなぁと思う。

本番は、自分で読みながらどの道具を使うかを選べなければいけないわけだし、数学のように明確に使うべき道具が決まっているわけでもない*2ので、果たして使うべき道具を切り分けて教えていいのかなぁと思ってしまうのです。

特に、自分が解説するときの話し方や板書の作り方が、答えからの逆算で、答えが分かっているからできるような解説の仕方になりがちなので、怖いのです。

入試問題を解くための体力はあるはずだから

これまでろくに問題の解き方を教えなかった。時間がなかったのと、学校の雰囲気的に、安易にテクニックに飛びつきやすい……つまり、文字をきちんと追わないで、読めてしまう、解けてしまうつもりになってしまうのをとにかく退けておきたかったのです*3

問題の解き方をやっていないので、進研模試にちょっと苦戦しているのだけど、駿台模試になると記述をきちんと書き上げるので、それなりに点数になっているのです。まあ、一長一短ですね。

ただ、文字を丁寧に追うことや、考えたことを面倒くさがらずに書く習慣を身につけてくれたことが大きいのです。一番、体力が要ることをちゃんとクリアしてきてくれたと思っています。まあ、これはまあ身内びいきです。教え子は可愛い。

このあと半年の間で、知っていればどうにでもできてしまうことを、失点させないで、国語が足を引っ張ることがないように……そこまではがんばっていきたいな。

*1:読み方の方略ではなく、消去法の仕方だとか選択肢の作りだとかそういう話

*2:これも厳密にいえば、数学も公式に当てはめればいいというものではないので、失礼な話なんですが。

*3:そんな自分の思惑とは別に、わざわざ予備校の講師を招聘して、テクニックを詰め込もうとする勤務校…。

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