朝日新聞のメールマガジンで変わったサイトの紹介がされていた。
なるほどなぁ……世の中のニーズをこうやって捉えるのか。意地を悪く言えば、こうやって不安を煽るのか。
まあ…都合がよいよね
あまり目くじらを立てても仕方ない。こういうものは、それぞれのポジショントークである。
特集記事にこんなのがある。
もっともらしいことは並べるけど、結局、まだよくは分かりませんよねってことになる。最後に自社製品を宣伝するための前置きくらいの解説である。
やっぱり内容としてヘンだよなあ…と思うところも多い。例えば、以下の部分とか。
この部分だけでとれだけツッコミどころがあるだろうね……。
インプットは変わらないけれど、アウトプットの仕方が変わるだけなのです。
本当かなぁと思うのです。
個人的には、「トランジション課題」を解決するため、という溝上先生の説明が一番好みである。

高校・大学から仕事へのトランジション―変容する能力・アイデンティティと教育
- 作者: 溝上慎一,松下佳代
- 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
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大学生白書2018 ーいまの大学教育では学生を変えられないー
- 作者: 溝上慎一
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この観点からすれば、「社会が変わったから」だけでも説明不足だし、「学ぶこと自体は今まで同じです」という言説も違うだろうと思うのである。知識の量であるとか習得の深さであるとか、そういうものについては確かに変わらないのかもしれない。
しかし、本質的にはいかに自分の将来を見据える力と今なすべきことを理解して取り組めるような資質・能力*1をつけるかであると思うのである。
ついでにこんなサイトもあったのか…
上のサイトを探っていくとこんなサイトも見つけた。
変わる大学入試! - 新入試Navi - | 受験・進学情報 | 大学受験の予備校・塾 河合塾
ざあって眺めていた時に見つけてずっこけたのが以下の画像。
https://www.kawai-juku.ac.jp/exam-info/cnt/exam-correct/reqd/より
お気づきになるだろうか?
「学力の三要素」の真ん中が重なっていない(笑)。
え、重ならないものなのか!?
*1:追記:この表現は溝上先生の言うところの「二つのライフ」を想定している。簡単に言い換えているので、詳しくは上の二冊を、特に『大学生白書』の内容を参照してもらいたい。「キャリア意識」とその後と追跡調査の成果にかなり強い相関があることから導かれる概念である。溝上先生の研究のポイントは定義もそうだが、大規模な追跡調査で何が影響を与えているかを分析していることにあると思うのである。その結果のはっきりと出ているのが「二つのライフ」であり、総合学習に限らず、日々の多くを占める教科で考える必要性は高い。詳しくは(講話)施策の「社会が変わった」という説明を教育現場は繋げて理解していない参照