ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

出願のための準備をしながら…

Notes on Box on Carolyn's Desk

生徒休業の間に、出願にむけての書類作りを粛々とこなしています。

あぁ…もう、システムの悪さで効率が上がらないのである。また、そもそも生徒から集めている受験校の一覧に誤りが多くて……正誤を確認していると全然、仕事が進まないのである。

システムが複雑すぎる

 

あらためて私大入試の交通整理をしていて思うが、システムが複雑すぎるのである。世間の人々が入試にどんなイメージを持っているか分からないが、今の入試は一回、大学に行って、三教科なりの科目数の試験を受けて、合格発表を待つだけ……というようなものではない。

どれだけ面倒くさいか。東洋大学や近畿大学を見てもらえれば手っ取り早いだろう。

kindai.jp

だいたい、入試プランを探すなんて検索が存在するのがおかしいだろうと思うのだが……。

member.nyushi.toyo.ac.jp

いや、東洋は検索すれば合格最低点だとか併願の可否などを教えてくれるだけ親切であるのだけど……。

近畿大学や東洋大学はかなり受験生集めに力を入れていて、入試情報サイトなども分かりやすく、使いやすいのでまだマシである(が、生徒が理解できないでちゃんと出願予定表を作れない……)。

しかし、これがいい加減な大学になってくると、ホームページを見ても欲しい情報がなかなか出てこないで、非常にストレスフルである。

意地悪な言い方をすれば、入試関係の使い勝手の悪い大学は、中に入ってもろくに学生のことを考えて対応してくれないんじゃないかと思うのである。

せめて名前を統一してほしい…

 

制度が複雑怪奇に見える原因の一端が、名称の統一がバラバラであるということが大きい。

たとえば、全ての学部で同じ試験問題で受験をする受験日程のことをある大学では全学部入試と呼び、ある大学では統一入試と呼び、はたまたある大学ではN日程だとかT日程だとかS日程だとかで呼んでみたり……せめてアルファベットくらい揃えろ!!

名称だけならまだしも、この全学部入試、大学によって複数学部併願ができるものや一切併願が出来ないものや一部併願可能なものなどが混在するので、もはや名称からはどんな入試なのかさっぱり分からないのである。

本当、気をつけないと生徒は平気で併願不可能なものを併願するつもりでいたりするので、確認しないと恐ろしいのである。

しかし、当然ながら全ての大学についてどんな制度になっているかなんて一人の担任が暗記できるはずもなく、いちいち調べ直すはめに陥ることが多々あるのである……。

キャンパス問題

 

実は生徒の出してくる出願予定先をみると結構、理解しているのか怪しいものがある。それは自分がどのキャンパスで学ぶのかということである。つい、オープンキャパスにいった場所を自分が学ぶキャンパスだと思い込みやすいのだが、ところがどっこい、必ずしもそうではない。

東京に通うつもりが千葉だとか神奈川だとか下手すると熊本だとか北海道だとかに行くことになる場合もあるのである。

それを本当に理解して出願するつもりなのか怪しい場合が多々ある。しかも、そういうのに限って、直近の面談では一言も相談に上がらなかった場合が多くて、結局、確認しなおすことになるのである。たいてい、偏差値の入りやすさで押さえとして書いてみました…という場合であって、徒労になりやすいのである。

もう少しシンプルに…

 

大学入試の制度、もう少しシンプルにならないでしょうかね。

特に名称問題はきっちりとどうにかしてほしいところ。また、受験料に関してももっと分かりやすくはっきりと明示してもらいたいし、調査書の必要枚数についてもPDFではなくてWebページにはっきりと分かりやすく書いてもらいたい。

キャンパスについてはほとんどの大学が、ホームページを見てもすぐにはっきりと分かるようになっていないのは、本当に致命的にダメだと思う。

まあ……一番の理由は、こういうことに時間を取られたくないという教員のワガママですが……。

 

螢雪時代2018年11月号 [雑誌] (旺文社螢雪時代)

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