一人一台iPadがなくてもICTの授業が出来るのです。そんなことが書いてあるのがこの前紹介した本です。
学びの質を高める! ICTで変える国語授業 ―基礎スキル&活用ガイドブック―
- 作者: 野中潤
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 2019/02/07
- メディア: 単行本
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この機に乗じて少しだけ紹介してみます。
これよりも難易度を下げた入門編…ということで。
まあ…学校によって事情が異なるので、それぞれのルールの範囲内で出来ることを……。
QRコードは便利
BYODで調べものをさせると「遊んでしまって……」という懸念をされることが多い。本当は、「それはそれ」で別の準備と指導をすればいいとは思うものの切実な悩みでもあるので、別の提案。
自由に調べさせるにはそれなりにスキルも必要なので、初めはこちらの指定する資料を見てもらうのも手であろうと思う。その時に便利なのがQRコードである。
こういうサイトを使うとすぐに作成できる。YoutubeのURLや参考にして欲しいサイトを渡すと楽だろう。
もう少し応用編であれば、共有フォルダのURLを配布するという手もある。共有フォルダのURLを渡せば、色々な資料を提示できるので、必要な資料を生徒に自身に選ばせるという選択肢も持てる。
ちなみにQRコードはiOSならばカメラで勝手に読み取れますし、LINEを使えば読み取れるので生徒は割と慣れている場合が多いです。
スキャナアプリに慣れよう
今後、eポートフォリオなどでデータを残す機会が増えると思われるが、そんな時に、慣れておきたいのがスキャナ系のアプリ。
プリント類などを最適化して保存しないと影が入ったりコントラストが悪くて読みにくかったりする。研究授業などでロイロノートで写真を共有したりする場面は多く見るのだけど……意外とプリントの撮り方が上手くなくて共有に支障が……と思う例もあるので。
iOSであれば「メモ」アプリにスキャナ機能があるのでそれを使えば……まずまず用は足せる。
もう少しこだわるならアプリを探してもいいかと。個人的にはMicrosoft Pixカメラがスキャン以外にも使えるので重宝している。
地味なテクニックというか作業ではあるけど、見栄え良くスキャンすることで活用の幅も広がるので、こういう地味なところも指導したいところ。
そもそも…
最近、思うのが標準アプリの性能がかなり向上していることもあって、例えば上で紹介したメモアプリのスキャン機能のように、自分たちが使わないことに慣れてしまっていることも結構ある。
そして、その気づかないで死蔵している便利な機能にこそ、実は普段使いに便利なことがあったりするのではないか……。
また、写真の撮り方一つにしてもそうだけど、実は自由に勝手にというよりは、記録した後の使い勝手も考えた記録のさせ方なども考える必要があるのではないかと。
飛び道具のような派手な活用もいいですが、簡単だけど基礎的な操作をきちんと触らわせるのも、まずは必要なのではないでしょうか。使いのが目的ではなく、使って知的な生産の技術にならなければいけないわけですから、作業のために使いやすい使い方、高度でなくてもやりやすいことはあるのではないか、そしてそれを丁寧に指導しなければいけないのではないか、と思うのです。