ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

授業の数を数えてますが…

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散々、ここ最近愚痴っていますが、やっぱり授業数が足りない。

なぜこれほど足りないのか分からない

授業数が足りない理由が結局、はっきりしない。月曜日などの休日に当たっている?いや、全クラスが足りていないのです。

これは単純に授業が遅いという訳ではなく、同じ単位数の授業で去年や一昨年と比べて明らかに授業数が減ってしまっている。一学期あたりで5~7は減ってしまっているので、こうなると一単元分くらいは差がついている。

そして何度も愚痴っているが、授業の間が空いてしまうために、生徒の課題に対する集中度が全然違うのである。

そこに公欠なども重なるともはや……。

という、公欠多すぎて先に進まない問題もデカい。

授業をしようよ……シンプルに学力が上がるから……。

一回の授業の情報量の多さよ……

結果的に何が起こるかというと、一回の授業で生徒に熟考させる間もなく、次々と情報を投げていく羽目になる。

いやね……国語で大量の情報を投げつけて適当にやらせるのは良くないって、新テスト絡みで批判されているのは知ってまっせ。

国語教育の危機――大学入学共通テストと新学習指導要領 (ちくま新書)

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別に新テスト対策したくて情報を投げつけているのではなくて、本当に時間数が足りなくて殴り続けている状況である。あまりによろしくない。

一回一回の授業でじっくりと考える時間を取らないと意味がないのも分かるし、かといって一つの文章だけでは生徒の圧倒的な経験値不足を補うことは難しいし、多読も精読もしたい。でも、授業の数が足りないから両立も難しくて……困った。

生徒が宿題でしっかりやってくれれば問題解決?そんなに甘くはない。科目同士の授業時間と宿題時間は奪い合いである。どうしても国語、現代文は出しゃばれないし、生徒も時間を割けない。放置されがちなのである。

授業で勝負。家庭での取り組みはシンプルに……。

無理難題である。

コントロールできないものはできない

授業の質を考えれば、生徒一人一人の課題を追及するべきなのだけど……250人を超える生徒を抱えているとそれも結構厳しい。

というか、無理です。

200人くらいまでならば、追いかけて授業前に準備を呼びかけられるのだが……このくらいの人数になってくると、追いかけられぬ。

もう、一人一人を追いかけるという荒業は諦める。生徒たちを学習する組織として意識と姿勢を変革していくしかない。

学習する組織――システム思考で未来を創造する

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生徒たち自身が自律し、動いていく集団にならないと、授業の質は深まらないな……。

幸いにして、今の手元には卒業生たちの分厚い成果がある。こういう成果を見せながら、生徒たちが自分もこうなりたいというビジョンを抱かせながら……地道に自律する集団になってもらうしかないのかな。

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