昨日の続きです。このペースで行くとずっとこればかりになりそうですが…。
本日は石川晋先生による今号の解題部分からです。

授業づくりネットワークNo.33―あなたの授業を変える12のポイント (授業づくりネットワーク No. 33)
- 作者: ネットワーク編集委員会
- 出版社/メーカー: 学事出版
- 発売日: 2019/08/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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石川晋先生解題「あなたの授業を変えるポイント」
続いて渡辺先生の授業記録があるのだけど、つまみ食いしても伝わらないので省略。pp.16-21で石川晋先生の「解題 あなたの授業を変えるポイント」 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
関西圏の小学校の授業の場面について。p.17「思ったような活動にならなかった授業者は、さすがにがっかりしています。でも、ぼくは思います。だから、この活動をする必要がある」 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
授業が上手く行かないときに見学されると、なかなか精神的にしんどいですよね……。しかし、上手く行かないときには上手く行かないだけの理由があるし、上手く行かないことを逃げていて「やらない」としてしまうことで、子どもから色々な機会を奪うことにもなってしまう。
どこかでやらなければいけないことはある。そして新しいことを始める時に色々と苦戦するのは、昨日の今井先生と渡辺先生の対談の部分でも述べられていたこと。
p.19 「授業がアクティブ・ラーニング」化してからやたらとペアグループ学習は増えているけど、適切な場面で使えているとは言いがたく、学習の具体的な方法のバリエーションもひどく不足していると感じます…アセスメントの手法も(必要も!)共有されていません」。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
pp.20-21「学校が先生同士の学ぶ場所になっていないことにも深刻だと感じます」。学校にいるのが苦しい先生は多いよなあ……自分もイライラする。些事に神経をすり減らされる。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
アクティブ・ラーニングという言葉が席巻して以来、色々な技法は確かに学校に輸入されてきた。ALという言葉に反応して、学校の先生たちが恐ろしく忙しいのに、きちんと勉強して「何とかしようとした」結果なのである。だから、技法が先走っていることを批判的には思うけど、非難は出来ない心情は自分にもある。自分も当事者である。だから、自分の持ち場で、自分が研究開発できることを提案して、よりよいものを目指すのである。
職員室が弱くなったと自分が就職したころから言われている。実際の、その影響が出てきているような現場の話を聞くと、なかなか心苦しい。こういう実践研究の雑誌を通じて、学び合う人たちがもっとフランクに繋がれればよいのになと思うことは多い。
高校の授業研究というと、完全に予備校の講座や研究会に参加することだけだと思っている人が少なからずいるんだと分かるようになってきて、学校の授業研究や同僚同士の授業研究など、自分たちの現場で、自分たちの子どもにどう責任を果たすのかということを議論していく必要があるんだろうなと感じるのである。
決して、受験に対応することだけでは学校で教えるということにはならない。大学に入った生徒、大学以外の進路を選んだ生徒、それぞれの生徒が高校の次のステップで確実に高校での学びを踏み台にして先に進めているかをよく見なければいけないと思う。高校でやれば済む話を、高校の後にまで引きずらせるようなことになっていないか、そんなことを思うのである。
特集① 「場づくり」について
さて、ここから本号の特集へ。詳しくは本誌をご購入していただくべきだろうと思うので、各論考につき二つ、三つに要点を絞ってツイートしていこう。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
と言ったものの、上手く行かず……結局、最初はだらだらと。
特に一つ目の論考のICFという概念は知らなかったので、長くなってしまった。
①学びの場づくり青山新吾先生「ICFの視点からの学びの場づくり検討」寡聞にして「ICF(国際生活機能分類)」って知らなかった。インクルーシブのための視点なのか。完全にこの手のことに疎く仕事していてよくないな、自分。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日

ICF(国際生活機能分類)の理解と活用―人が「生きること」「生きることの困難(障害)」をどうとらえるか (KSブックレット)
- 作者: 上田敏
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全然、こういう概念があることを知らなかったです。
ちょっと積読が多いので、二学期になったら手を出してみようかと思います。
p.22-23「ICFは「生活機能モデル」によって、生きていくことを総合的に捉えていくものである…「生活機能モデル」の中心は「生活機能」である。「生活機能は」「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つから構成されている。この「生活機能」に影響を与える因子として #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
「健康状態」と「背景因子」がある。「背景因子」はさらに「個人因子」と「環境因子」に分けられている…このようにICFの「生活機能モデル」を使用することで、学び家の学びの状況を阻害、あるいは促進する要素をわかりやすく示すことができる。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
本稿では、「背景因子」それも「環境因子」の影響を考えることをICFの視点と呼ぶ。早速、二つ、三つで紹介して行くって言ったのに守ってない件。しかし、これは定義が大切でしょ!? #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
学び手主体の授業の場づくりの因子として、物的環境、認知と雰囲気、人的環境の3つの視点を取り上げて検討。pp.24-25。本論考だと「認知と雰囲気」が特に紙幅を割かれていますね。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
pp.24-25 物的環境を基礎にして、学びの見通しをきちんと共有できるような認知と雰囲気への配慮や、学び手を支える関係性となる人的環境が重要なのである。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
子どもにとってどんな「場」が良いかを考えることを、年齢が上がれば上がるほどサボりがちである。高校だと平気で「義務教育でないんだから嫌ならやめろ」と宣う教員は多い。
学ぶ権利は学ぶ学ばないを選ぶことだけなのか?
学ぶこと以外で学ぶことを嫌に思わせているのではないか?
そういう自戒を込めて、「場づくり」をもっと丁寧に考えなければいけないなと思うのである。
学校が嫌なもの、服従させるもの、適応させるものって発想に陥る人は多いですからね。頼れる相手が多くなることで生きやすくなるという発想は必要かと。生きにくいことが正当化される理由などないわな。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
別のところの感想だけど、結局、こういうことに自分は問題意識がある。
①学びの場づくりの二つ目の論考は、箕面こどもの森学園の藤田美保先生の「子どもが学びの主人公になるために「箕面こどもの森学園の実践」」 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
p.26「フレネ教育の考え方をベースに市民によって創られた学園」の「子どもが学びの主人公」になるために考えていることのさわりを紹介してくれています。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
p.27 学校を社会の縮図ととらえ、子どもたちの主体性の土台の上に市民性が育まれていくというフレネの考え方がベース。自分の学ぶことは自分で決めるということの大切さと、そのための振り返りの重要性。自己決定で自分軸を持つ人へと育つ。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
p.28-29 自己決定できることと同じくらい振り返りが数多くある。自分を見つめ自分と向き合っていく。自分を見つめることの大切さ。それに加えて自分のことを受け止めてもらえることで、自己肯定感を育むことの大切さ。「自分も人も大切にすること」 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月5日
学ぶことが喜びに繋がるような、そういうことを大切にしたいと思う。