一人読書会の続きです。
今日もゆるゆるとやっていきます。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
今日で分量的には折り返しになります。繰り返しますが、気になる内容があれば、ぜひ冊子本体をお買い求めください。
授業づくりネットワークNo.33―あなたの授業を変える12のポイント (授業づくりネットワーク No. 33)
- 作者: ネットワーク編集委員会
- 出版社/メーカー: 学事出版
- 発売日: 2019/08/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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⑦ICT活用
⑥ICT活用の一つ目の論考は豊福晋平先生の「ICT活用のハードルと文具的活用のポイント」。多くの学校、教員にとって樹業でのICT活用が鬼門の今であっても、活用、実践が秒読みにあると主張。その論拠と考えるべきことが今回の論考のテーマ。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
ICT活用と言えば、豊福先生ですね。今回も端的に「文鎮化」してしてしまう原因と「文具化」するためのポイントがまとまっています。
pp.63-64 ICT活用のハードル。①貧困な情報機器環境。②児童生徒のICT操作スキル格差。③魔法的効果の期待。これらで機器の文鎮化が起こる。これらの根に④変わらない一斉授業スタイルを挙げる。ICT脱教具論と学習者中心主義はセット。教員指導力に頼るのではない活用。#授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
p.66全ての先生が全ての生徒が活用できる授業モデル。①どこでも、どの端末でも、クラウド環境が再現できること。一人一台と合わせて一人一アカウント。②授業よりも日常活用から。毎日使うこと。③学校専用のアプリではなく汎用アプリ。④タイピングなどのスキルの底上げ #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
教員が出来るようになってから、やっと授業をしましょうという話では、いつまで経っても授業にICTがやってくることはないし、生徒が一斉授業と異なるレベルで扱う情報量が増えているのに、すべてを管理しようという発想に無理がある。
p.65 こららのポイントはいずれも一人一台を駆使した「学びの個別化」や「学びの協同化・社会化」のベースになるものである。#授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
つまるところ、授業観の転換・再定義とセットなのである。
この辺りの話は以前にも紹介しているので併せてご覧ください。
pp.66-69 ⑥ICT活用の二つ目の論考は小池翔太先生の「ICTを活用した学び手主体の授業〜プログラミング教育を中心に考える〜」です。小学校のプログラミングの授業についての論考。教師がまずはプログラミングの楽しさを実感して、授業を実践できることが目指されるべき。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
二つ目はプログラミングに関する論考です。これも最近はむしろ敵愾心を燃やされがちな分野なだけに、コンパクトに分かりやすい説明は助かる人は多いはずです。
pp.66-67 子どもは将来、コンピュータに関わる機会は増えていく。だからこそこれまで以上に学び手が主体となってICTを活用する授業の検討の必要がある。一方で活用の第一歩は楽しむこと。教師もまずは使って遊んでみる。ここでは「Hour of Code」とプログルをお勧め。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
https://t.co/nYKdQ1r9Ukhttps://t.co/Q0huU7uCS6
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
実際に使ってみないと分からないことは多いのですよね。しかし、弊社もそうなのですが、自分の業務用のパソコンからScratchやMicro:bitを使おうとしても動作しないという残念なことになる人は少なからずいるはず。
p.68 環境が整備されていない学校でも、今ある環境で「未来の学びコンソーシアム」https://t.co/lEAxzWvSLD の教材や実践例を検索して今できることを考えるのも大切。まずは教科で1時間やってみる。総合学習で親しませるような挑戦も良い。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
とはいえ、今からでもやれることはあるので、色々と探して、今のカリキュラムに取り入れましょうという前向きなご提案です。
pp.68-69 授業デザインのポイントは「ゲーミフィケーション」。教師が適度に手綱を緩めながら、自然と協同化が起こる枠を作る。ICT活用が自然と「文房具」のように、目的達成のための手段として成立する。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
最後は子どもたちと一緒にやっていければ…と思う心の余裕も大切ですね。
次のテーマにも重なります。
⑦子どもから学ぶ
ALの流れを受けて「子どもから学ぶ」という言葉はやや手あかがついてきたように感じる部分もある。だからこそ、一旦、丁寧にどういうことかを考える必要はあると感じる。子どもから学ぶことは子どもに丸投げしておけばいいという話ではない。
ここで「子どもから学ぶ」というテーマの論考で、UDと特別支援教育の論考が選ばれているあたりに、気軽に考えてはいけないという戒めを感じる。
pp.70-73 ⑦「子どもから学ぶ」の一つ目の論考は阿部利彦先生の「子どもと授業をつくる」。今でも思い出す大学時代の授業があるが、その理由を考えると「授業のユニバーサルデザイン・5つのテクニック」 が含まれていたと思い当たった。#授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
pp.70-72 授業UD・5つのテクニック。①ひきつける。②むすびつける。③方向づける。④そろえる。ここまでが前半。一つ一つの具体的な内容は自分が開陳して良いものでもないので本書を読んでいただこう…。また、それぞれの日本語の辞書的な意味では使ってないので注意。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
pp.72-73 授業は子どもたちとつくっていくもの、子どもたちと楽しむもの。困っている子どもがいたら、先生が立ち止まって子どもたちと一緒に解決していく。そのためのあたたかい雰囲気を「人的環境のユニバーサルデザイン化」と呼ぶ。子どもに共感的な反応を示すこと。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
p.73 授業UDのテクニック⑤実感させる。人的環境のUDの上に、仲間と学んで気づいたことを共有し「気付く」という経験。子どもたちは自分の考えと同じように友達の考えも、大切にできるように成長していく。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
何を書いているか殆ど意味が伝わらないツイートで申し訳ないですが、詳しく書いてしまうと論考の解説そのものになってしまうので……。もし、興味があれば、ぜひ『授業づくりネットワーク』を手に入れてお読みください。
pp.74-77 ⑦子どもから学ぶの二つ目は月本直美先生の「特別支援級(自閉症・情緒障害学級)の取り組みから考える」。大勢の子にとって学びやすい方法もすぜての子が学びやすいとは限らない。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
こちらも「子ども」を尊重して授業を作るとはどういうことかを述べている論考です。特別支援級での学びの特徴的なこともあれば、普遍的に教えるということを考えるときに必要な観点もあります。
p.74 特別支援学級では、個々の児童と直接やりとりが多くなる。生徒の姿が見える一方ですぐに手出ししてしまう失敗もあった。授業では子どもが考える中での実感を大切にしたい。個々の学びを大切にしながら、子ども同士の関わり合いからの学びができるようにしたい。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
pp.74-76 算数の筆算の実践例。計算の仕方の失敗をいきなり正すのではなく、試行錯誤させて気づかせる。……こう書いてしまうと平凡に見えますが、工夫があるので詳しくは本書を。 pp.76 漢字の学び方。子どもの特性に合わせてどのように学ぶかという視点。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
p.77「書くこと」における子ども同士の関わり合いについて。異学年がいることの良さ。子ども同士が伝え合う、受け止め合う。子ども同士で学びが深まる。 おわりに、子どもの姿を見つめることで学ぶことに意欲と自信を持つことができる子どもを育てていきたい。 #授業づくりネットワークno33
— ロカルノ (@s_locarno) 2019年8月12日
これも具体的な実践を通じての論考なので、ぜひ、気になる場合は本書を手に入れてください。