ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

授業を楽しむ余裕

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世の中の例に漏れず、弊社も教育実習生がやってきています。

自分がこの仕事について初めて教えた生徒たちが戻ってきているので、感慨深い……こともなかった。

教え子たちの悪戦苦闘を横目に見ているのです。

授業を新鮮に感じるか

実習生たちの様子を見ていると、一つの授業を作るのに何度も何度も考えているし、授業の前に何度も模擬授業しているのが一生懸命で微笑ましい。

一生懸命やっても、まあ、大抵の場合、授業でやらかすのだけどね(笑)。

授業に対して、これだけ真剣に準備して、何度も練習して臨む姿は、普段の自分の追い詰められて這いずり回っている姿からすれば、信じられないのである。いや、思えば、教育実習から雑だった自分がいるのであって、おそらく実習生云々関係なく、自分がそもそも不真面目なだけな気もしてきた…。

教育実習生は、三週間の実習でもせいぜい授業としては、20回前後といったところか。自分が実習の時はたぶん授業は5回しかしてない気がする。

年間に自分が行う授業数は600回くらい(18単位×35週)であることを考えるとであることを考えると、実習生の授業はとても短いのだなぁ……。こんなに授業やっていたらそりゃあ新鮮味が…。

いやいや、いつだって授業は予定調和にいかないから楽しいのですよ。

慌てないけどいつも未知

何百、何千と授業をしようとも、いつだって毎回の授業は緊張するのである。何が起こるか分からないし、新しいことを教えられるのは自分の方である。

同じ素材を使っていても、切り口は変えているし、同じことをやっても生徒の反応は毎回ちがうから、いつだって新鮮な気持ちになれるのである。

一生懸命、準備したものを生徒に渡した時に、どんな反応されるのかがいつだって楽しみなのである。自分が楽しくて、魅力的で、ワクワクするようなものを、生徒に手渡すのだが、それに共感してもらえたり、まったく反応がなかったり、色々な発見と共に毎日を過ごしているのである。

ここのところは、短歌を使って遊んでいる。穴埋め短歌を生徒とあーでもない、こーでもないとやっている。

短歌の不思議

短歌の不思議

 

ちょっとした言葉のイメージの違いやできあがったものを「こういうところが面白いよね」と解説してあげたり、自分が作ったのを評価したもらったり……そういうことが楽しい。

まさに不規則発言、予想不可能な言葉のオンパレードになるのだけど、のびのびと自由な言葉を選んで、やってもらえているのが非常によいね。

遊ばせているようで、狙いはあって、それは達成できているのもまた良い感じ。

余裕のある授業はやっぱり楽しい。

さて…この余裕は…

この余裕は、授業の単位数を無視した暴挙ではある。こんなペースで授業していると確実に詰む、というか何もしないうちに考査が来る。本当、こんな授業数で考査をやりたくないのだが……。

しかし、今が行事のはざまで生徒の集中もそがれる上に、短縮授業で、無理に焦ってもダメなのである。

こういうところで開き直って「ああ、ゆっくり考えるのもいいよな」という時間をきちんと大切にしたいのである。

でも……どこかで帳尻合せをやるはめになるのだなぁ…。

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