ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

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スタサプのあれこれ

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勤務校では生徒全員にスタディサプリを利用してもらっている。

studysapuri.jp

学校の授業の位置付けは一体……となる訳だけど、それは今回は置いておいて、その他、実際に使っているうちにどんなことがあったのかという雑多な話。

主にポートフォリオで

本校の場合、スタディサプリを導入した理由は「学校版」だとかなり費用が安く使えることもそうなのだが、巷で話題のポートフォリオ対策で導入せざる得なかったという面がある。Classiなどベネッセのサービスなどもありますが……なぜスタディサプリなのかという話は色々とありましてね…。

それはともかく、生徒に学校生活の記録をしてもらうツールとして使っている訳です。

ポートフォリオを入試に使うこと自体に色々と批判はありますが、動き出す以上は準備させざるを得ないのが、現場なのである。

ただ、まあ、実際にポートフォリオを生徒に記入してもらうと、進路指導やホームルーム指導としてはかなり役に立つという印象である。生徒のことを理解してアドバイスしたりするのにはありがたい。

生徒のプライベートが筒抜けになって管理を強めている面があるのではないかという懸念ももっともではあるが、一応、生徒の記録するものには「先生と共有しない」という機能も付いているし、書きたくないものは書かなくてよいという運用にはしているので、まあ……管理にはならないようにはしているところ。

実際に四月から半年以上、記録を貯めてくると、生徒の変化や成長やなにをしてきたかということがよく分かるので、おそらくこの調子でいけば、学年末の指導要録の記入や年度ごとの引継ぎもだいぶ楽になるんじゃないかなと思うのである。

しかし、こういうことに学校が管理画面をもって絡むのは、やっぱり色々と思うところはある。書いていない生徒には書くように指導することになってしまうし(主に入試のせい。)。

結局、やっていることは大人がFacebookでやっていることと大差はない。正直、Facebookの方が様々な面で利便性が高いので、どうしてこういう面倒なところで面倒な記録の仕方をするのだろう……と思うところである。

肝心の学習関係は?

スタディサプリのウリである学習関係はどうかと言えば……ベネッセに比較するとまだまだ学校のニーズにピタリとはハマっていないのだろうと感じるところはある。良くも悪くも学校向けの改善はこれからという印象。

ただ、生徒が最も利用する「授業動画」については、やはりクオリティはそれなりに高い。もちろん、好みもあるし「???」と思うようなものもあるけど、全体としてはよいレベルである。ちなみに教員も「すべての」動画を見ることが出来るので、自分は全部みさせてもらいました。確かに、必要なものをこなせば入試は何とかできそうな気がする。

古典とか受験の効率を考えるならかなり的を射てます。

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教員から宿題を配信することもできるし、生徒がどのくらい学習しているかを見ることもできるが……正直、生徒の学習時間が可視化されてしまうと、それを追いかけるハメになるので、余計な仕事を増やした気がしないでもないが。

そして、生徒が実際にどのくらい自分で自分の勉強のために使うかというと……これがなかなか厳しいところである。やはり自分で使おうと決めて購入したものでないものは、なかなか有っても使わないのである。

生徒に使ってもらうためには、こちらがかなりお膳立てしてやる必要がある。

自分としてはお金を生徒から集めていることや、上手く使えば生徒の受験勉強のフォローで少し楽ができるし、学習習慣をつけるということにも繋がるとは思うが……(それに伴って、分かりやすさでは動画には勝てないので、授業で講義しているだけでよいの?という教員の問題意識にも繋がるだろうし)。

まあ、なかなか簡単には教員はラクできません。

あるものは使い倒したい

至らない点だとか思い通りにならない点は多いのだが、それでもあるからには使い倒したいところである。たぶん、ちゃんとやれば面白く使えるはずだから。

例えば、古典文法を動画でちゃんと勉強できる見通しが立てば、授業でもっと色々と別なこともできる時間を増やせるように。

また、やはり本質的には「授業」が相対化されることが一番、大きいことである。

基礎基本の導入「だけ」を授業でやっているのであれば、それは動画で出来てしまうのである。授業は楽しく、その場でしかできないことをやりたいものである。

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