ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

四六時中では…

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ここ数日は、学校に新しくICTが入ってきたということもあってニュースでICTネタが多い。そんな流れでこんなニュースが流れてきた。

www3.nhk.or.jp

新型コロナウイルスの感染拡大で多くの学校が休校となる中、インターネットを通じて子どもの様子や学習状況を先生が確認する取り組みが広がっています。

日頃から授業にITを取り入れている東京 小金井市の公立小学校では、4年生以上の児童にパソコンが配布されていて、臨時の休校となった2日からは先生と児童がインターネットを通じて連絡を取り合っています。

4日は、5年生を担当する先生がテレビ会議のシステムを使って10人余りの児童と「朝の会」を行い、先生のパソコン画面に表示された児童と4日の学習内容を確認しました。

アイキャッチ画像と相まって、あたかもICTで奮闘しているような様子に見えるので、世の中の耳目は集めやすいだろう。ただ、これはこれで注意は必要だろうなと思う。

監視になっては…

小学校なので「朝の会」をすることの意味は分かる。生活リズムが崩れることであらゆる面でマイナスが発生するので、こうして「朝の会」でコミュニケーションを取ろうという試みはいいんじゃないかなと思う。

ただ、気になるのは次のところで

このクラスでは、休校中も児童が毎日、目標を立てて発表することにしていて、先生が日々の学習状況を把握することにしています。

この文だけでは具体的な様子はわからないので、議論のしようはないのだが、「先生が日々の学習状況を把握」ということが行き過ぎると、だんだんと息苦しくなるだろうと想像される。

どうしても子どもたちがまともに勉強しないのではないか、遊び惚けているのではないかと心配になる心情は分かる。勉強しないことで色々な痛手となることが見えるだけに、色々と口出ししたくなりがちである。

そうなると、ICTは24時間365日いつでも学校と子どもをつないでしまうので、非常に息苦しいことに繋がりかねない。ただでさえ、学校での生徒の生活を管理しがちであるのに、家庭での生活まで管理することに繋がりかねない。

一方で、ICTの強みはコミュニケーションの利便性にあるので、どこまで学校から子どもたちへメッセージを送るかは難しい判断だ。イチイチ、管理職に許可を得なければならないみたいな話になると、死蔵されるシステムになるだろうなとも思うのである。

調子に乗って課題マシマシにならないように…

ICTでの課題配信は今までの労力からすると、びっくりするくらい気楽にやれてしまうのである。

だから、気を付けないと生徒を課題地獄にしかねない。

ほぼ初めてICTを触って「これは便利!」となって、あれもこれもと配信していると、間違いなく生徒は倒れる。

使い方が難しいのは生徒だけではないのである。

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