生徒の登校に備えて教室の準備などをする。……消毒も担任の仕事なんですよ、業者なんて入るわけないので。
教室が狭い
生徒の登校に備えて、今まで片付けをサボっていた新クラスの新教室に改めてちゃんと生徒が着席する座席を配置してみる……
(学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~(2020.5.22 Ver.1)より)
……こんな配列で、こんな距離なんて取れないですよ。生徒の荷物や教室の備品があるから。実際にこれで並べてみると分かるけど、全然、現実的ではない。なんだ、このまともに教室で机を並べることすらしてない図は!
仕方ないので、生徒の安全確保のためには、分割して登校してもらうしかないのである。もちろん、登校日に不平等が出ないように……なんて配慮をする余力なんてどこにもないから、登校日数や受けられる教科に不平等が出るのを無視して、機械的に分割するしかないのである。
で、分割して半分となるわけだが……
2メートルも間が取れないよ……そんなに教室広くないよ……。掃除用具入れとかロッカーとか本棚とか無ければもしかしたら図面上は入るかもしれないけどさ…。
ひたすら教室は狭い。
オンラインは魔法の杖じゃないんだよ
急場しのぎのために、オンライン授業がフルに活用されたのは喜ばしい。
しかし、工夫もなく、そしてオンラインとオフラインが混在するような状況が分割登校で生じているときに、オンライン授業を無計画にただライブ配信することが、生徒の学力保障にはならないのだよ……。
出来るでしょ?と投げられたら、出来なくてもやるしかないのだが、根本的に厳しい。
設計をゼロから考えて、今まで考えたこともないような方法を思案するには、走りながら考えるは、あまりに条件が厳しいのである。特に、生徒が学べるかどうかではなく、どれだけ教えたか、どれだけ点数を取れるかという考え方で、授業を実施することを言われてしまうと……もう、オンライン授業の方向性をスタートから間違っているような気がしてならない。
……どれだけ教えたかはもう諦めて、どうやって学べるようにするかと変わっていかないと……。