コロナの影響で地味に影響を受けているのが学校図書館である。弊社の場合、貸し出しに結構面倒な制限がついているし、入場人数も制限されてしまっている。
ただでさえ動線が悪いのに、これじゃあ……利用率が辛いことになる。
今年は4月がなくなった影響もあって、図書館司書さんによる図書室のオリエンテーションもなくなってしまったし、完全に生徒と図書館が分断されている状態である。
ここまでパワフルに自分は出来ないけれど、何をやるべきかを考えて、出来ることをしなければと思っている。
まあ、とりあえずは授業で
何はともあれ、図書館に行かないことには何も始まらない。
そんなわけで、図書館について、司書さんの代わりに国語の授業でオリエンテーションを計画。
授業数は色々と厳しいので、ここで一時間を割くのはなかなかカリキュラムとしてもしんどいところがあるのだけど、自分の授業を長期的に考えたときに、生徒が自立して図書館を使えるようにならなければ、色々と行き詰まるだろうと思うのである。
一回の授業でどうにかなるものではないけど、日本十進分類法を教えたり新書や選書というカテゴリーがあることを教えたり音声メディアも使えることを教えたりするだけでも全然、この後の彼らの学びの手段が変わってくるだろう。
色々な手立てを準備することが自分の仕事である。ちゃんとそこの優先度を自分の中で間違えないようにしたい。……テストまでの時数は苦しいけど!
本の読み方も多様だと教える
併せて、最初だからこそ、図書館の本の読み方を「一気通読」だけではない方法があるのだと言うことをちゃんと教えておこうと思うのである。
読者の権利を教えるだけでも全然違うはずだ。
他の教科や探究学習で使うことを考えても、通読だけではない読み方を積極的に教えておきたいところだ。
弊社の図書館はSLAの基準に照らしても、蔵書数は最低基準よりもかなり多いし、蔵書の比率もやや900番台が多いが、その他の比率は基準通りで偏りもなく、定期的に蔵書も入れ替わっているので、質としてはよい方である。
どうしても、後回しにされている学校図書館ではあるが……今だからこそ、使い方を知ってもらい、自分たちで学ぶ選択肢を増やしてあげたい。