ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

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小論文指導に悩む

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気づけば八月がまもなくである。八月になると、AOなどの入試のために本格的に小論文指導も依頼されるようになるだろう。

今年の担当は受験生ではないので、それほど自分のところには小論文が回ってくるとは思っていないが、それでも長期的に見たときに、どのように小論文を指導するかに悩みが出てくる。

あまり「型」とは言いたくないけど

個人的な好みとして、小論文はどんな内容が書けるかということに価値があると思っているが、実際問題として「内容」にたどり着く以前の段階をクリアできない答案が多いのも事実である。

小論文の書き方がきちんと意識されないで、自由に書き散らかした文章になってしまう答案が非常に多いのである。だからこそ、それなりに「型」を守って書けることで、評価されてしまう現実がある。

小論文これだけ! 超基礎編

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  • 作者:樋口 裕一
  • 発売日: 2010/07/30
  • メディア: 新書
 

賛成・反対で意見を書いて理由を述べるなど…のよく作文で見る形は枚数を採点する立場になると、あまりに機械的で稚拙に見えると言うことがよく分かるのだが、その稚拙さ以上に「小論文」として成り立たない文章の方が多いのも事実なのだ。

結局、あれこれと策を弄するにことになるのだけど、つきっきりで自分が書けるようになるまでの面倒を見られないと思うのであれば、

のように、実際に生徒自身に手を動かしてもらいながら、構成の形を一通り経験できるような問題集に頼ってしまう。

それほどに「書き方」の部分、文章の構成を考えると言うことのハードルが生徒にとって高い。

本当は、言うまでも無いことであるが、このような目的に合せて適切な文章の構成を考えて書くことは、国語科の学習指導要領の中に「書くこと」としてきちんと書かれている。

ア 相手や目的に応じて題材を選び,文章の形態や文体,語句などを工夫して書くこと。

イ 論理の構成や展開を工夫し,論拠に基づいて自分の考えを文章にまとめること。

上は現行の国語総合の「書くこと」の領域の指導事項であるが、どれだけきちんと授業の中で扱われているだろうか。「使える」レベルにまで指導がしきれていないからこそ、いざ目的を持って小論文を書こうというときに、行き詰まってしまい、平板な型を慌てて練習することになるのではないか。

授業数と指導にかかる手間からするととても国語科だけの責任とも言えませんが……。

論文・レポートの基本

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  • 作者:石黒 圭
  • 発売日: 2012/02/23
  • メディア: 単行本
 

色々な教科でレポートを書いたり、探究で大がかりに文章をまとめたりという作業が必ず必要になる。国語が出来るのは、その実践のための基礎となる土台と知識の提供だろう。

書けるようになるには時間がかかる

どんな小論文であれ、結局、それなりの内容が書けるようになるには大人が時間をかけて付き合わなければ、自然となぜか書けるようになるものではないのです。

余裕を持って生徒と向き合う時間があれば、いくらでも方法がある。

時間が無いから悪循環のように、安易な教えやすく、書きやすく、平板なものに頼ることになるのである。

また、実際問題として、生徒の方もどこまで小論文にコストを割く気があるかというと……それほど強い意志がないことも多い。だから、一枚書いてきたものを、添削して書き直すように指示をしても……そこで結構な数の脱落者が出るのも事実である。添削されて時間をかけて書き直させられるよりも、もっとお手軽にすぐに出来る小論文の書き方が欲しい……というニーズなのである。

時間が無い、忙しいというのが、教員と生徒の置かれている現実である。

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