いよいよ明日で7月が終わる。全然、季節感を感じないしダラダラと学校が続いてしまっているので、切り替えが出来ない。
そんな調子ではあるが、二学期からの企画を考える時期である。自分がとりあえず企画を立てる……という仕事を任されているのは、ありがたいのだけどアイデアがあるわけではないので、困ってしまうことも多いのです。
学校での企画の立て方
自分の教員としての仕事の年数が重なってくるごとに、学年や校内の企画を考えるというような仕事も回ってくるようになる。経験に応じて、ちゃんとその時々のライフコースに合わせた仕事なのである。
学校の企画を立てる上で、もっとも難しいことは分かるだろうか。
それは、間違いなく関係各所への根回しである。教員は良くも悪くも個人営業主てきな部分があるので、たとえ学校としての企画であったとしても、教員自身が納得していかないと、100%の成果は得られにくいのである。
その一方で、企画を立てる当事者でなければ、自分から積極果敢に首を突っ込んであれこれとアイデアを出してくるようなこともあまりない。自分のことで忙しいので、余所の仕事まではしていられない…のである。
でも、出てきたものには一家言ある人たちの集団が教員なのである。だから、あらかじめ会議にあげる前に、ある程度の根回しをしつつ、周りを巻き込みながら企画を立てていくのがよいのである。余所の業界のことは分かりませんが、周囲にそっぽを向かれると、学校の企画は本当、形だけ運営されるという地獄を見る。
だからこそ、企画を立てて運営していくのは中堅どころの仕事なのだろう。上にも下にも話を聞きながら、少しずつ計画を煮詰めていくという作業は、中堅にいるからこそ出来る仕事である。年齢が上がってきて、上意下達が出来るようになってしまうと、良い企画を職員の間で育てる…ということがもしかしたら難しくなってしまうのかもしれない。
予算はないのサー
ボトルネックとして大きな障壁が、「口は出すけど金は出さない」という基本方針である。数千円のコストすら出金の目処をつけることに苦労する。下手すると教員分の費用は教員負担である。
もちろん、生徒から預かっているお金なので自由に無尽蔵に使って良いものではない。ただ、そこまで渋って節約したお金はどこに消えているのだろう……。いや、決算をみるとちゃんと帳尻は合っているので、ふせいとかそういう話ではなく、本当に金の問題は難しいのであるよ…。
そうなってくると、比較的に費用の問題を気にしないで引き受けてくれる業者に頼りきりにもなりやすい。某ベ社や某リ社が学校の先生が頼りにする理由の一つが、無料で色々な資料や相談に乗ってくれることやこちらの要求に応えてくれるからこそである。現場の営業にくる方は本気で教育に貢献しようと良い仕事をしてくれるから余計に頼りにしやすいのである。
それがだらしないと言われるならば、どうにか予算と仕事量の削減に協力してください…。
もちろん、頼りにすると頼りきりになって依存するのでは意味が違う。
仕事を誰かに振りながら…
企画を立てるという仕事は面白いものです。面倒だけど。
だからこそ、自分よりも若い人にも仕事を振りながら、面白い企画を作っていくのが良いかなと思うのである。散々、職場で悪さをした自分は今更だれかと話そうと思っても喧嘩になるけど(笑)、若手の先生に聞きに行ってもらえば意外な人から意外なアイデアがもらえて面白くなるかもしれない。
学習する学校――子ども・教員・親・地域で未来の学びを創造する
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よい組織を作っていくのも、中堅の立ち回り次第なのであろうと思う。