学校が再開されて本日は休み。何とか来週からも落ち着いて生活できそうな気がしている。いや、落ち着いてはいないけど、怒濤の日常は戻ってきそうだ…。
次年度のことを考える時期
9月ごろになると、生徒募集の始まる時期である。対外的には既に募集要項が出来上がっているので、学校としての方針は決まっているのだが、内部的には次年度にどのような運営をしていくかを考える時期である。
特に、来年は中学校が全面的に新学習指導要領が施行となるので、中高一貫校としては6年間のイメージも含めて、どのようにスタートを切っていくのかを考えなければいけないと思っている。
中学生が高校に上がってきた時には学習指導要領が変わっているからいい…というものでもない。
高校は高校で、22年度から新学習指導要領に切り替わることもあるので、次年度の準備が非常に重要になる。少しずつ何かを変えていかなければとてもじゃないが対応できないのである。何も考えなく、学習指導要領と教科書だけが変わる……みたいな新年度の迎え方は避けたいのだ。
ちゃんとどんな展開をしていくのかということを根拠に基づいて考えて行かなければいけないと思うのである。
自分だけで読んでいても仕方ないので、共有もしないと…!
これからを視覚化するということ
学校にいると自分の仕事をきちんとまとめて言語化・図式化することをサボりがちである。そういう作業をしなくても、別に日常をやり過ごすことには困らないからだ。
しかしながら、この今の時期は、何かが大きく変わろうとしている時期である。好む、好まざるに関わらず、変わらざるを得ないということが学校の外側からもやってくる。学校の内側の理論で変わらないで現状維持をしようとすることは、緩やかに衰退していくのと同じである。
ただ、変わるといっても、何の目的や目指すところ無く変わっていくのは、ただの漫然と漂流していることと同じである。
自分一人だけで分かっていても、学校は一人では動かせない。多くの人と価値観を共有して、同じ方向を向いて歩いて行かないと、数多くの生徒に対して責任を持って対応できない。
だから、どこかでリーダーが絵を描かないと行けないのだと思うのである。
自分たちがこれまでやってきたことが何かということをきちんと総括し、これからどうするのかということを明示できなければいけないのである。
そのためには、誰かの一人の力では無理だ。それぞれの教科でやっていることを吸い上げてまとめる必要もあるし、それぞれの行事でどのような意味で行っているのかを各分掌に問い合わせなければいけない。
色々なものがアメーバのように広がっているのが学校である。ちゃんとその全ての核に何があるかということを意識し、その上でどんな広がり方をしているかを絵に描けなければいけない。
批判されやすいポンチ絵ですが、教員は年に一度くらいな自分のやっていることをまとめるためにポンチ絵に実践をまとめてみてもよいと思うのです。別にポンチ絵でもなくてもいいけど、自分の教育活動や学校の教育活動の全体図を見取る機会は持たないと、場当たり的なパッチワークになりますから。
— ロカルノ (@s_locarno) 2020年8月12日
こういう問題意識です。
自分の場合は……そういう役職にいないので、そういうことをやる機会はありませんけどね。