中途半端な授業数で単元の管理に四苦八苦しています。
種をまく仕事
中途半端な授業数なので、早巻きにも出来ないしのんびりも出来ないという状況になっている。何かをちゃんと考えて、すっきり自分たちで考えようとすれば、かなりの時間数がかかるし、逆に結論を手早く確認するのであれば、そんなに時間はかからない……という状況がある。
こういう時には何をするかということを毎回、悩まされるのだが、「分からなくても良いけど触れておきたい」というような、背伸びになるようなものを読んでもらうことにしている。
今すぐに何かの役には立たないけれども、どこかではきっと繋がるだろうというような性質のものを取り組んでもらう。
生徒にとってはかえって高いハードルになってしまっているという自覚もあるのだが、それでもきっとどこかで繋がる時が来て、気づくことがあるだろう…ということを期待して、種をまくのである。
まあ…なかなか思い通りに芽吹くものでもないので、過度に期待せずに、それでもきっと力になると信じて、出せるものを出すのである。
すっきりしなくても、分かろうとする姿勢と、その分かろうとした努力が、どこかできっと報われるはず……と生徒の学習の様子を見ている。
多様な言語活動を
学習指導要領に書かれている「言語活動例」はなかなかに多様である。「書くこと」の言語活動例を例に出してみると以下のような感じである。
引用、報告、批評……など、やるべきことは「精読」ばかりではない。どうしても、授業が精読に偏りがちになりやすいので、意識して多様な言語活動を取り組めるかどうか…。
ただ単に、情報を拾い読みさせるような読み方をさせてみても、うまく出来ない。やったことがないから出来ない。
別に入試でそういうことが問題になることはないだろう。ただ、論文を読んだり資料を整理したりという時点で壁に当たる。要領よくこなせる生徒たちは上手くやるだろうけど、知らないといつまでもできない…という場合も大いにある。
上手くやれなくても、授業の中で触れているとそれが種となって……と、期待するのである。