国語の先生などやっていますが、手書きはとにかくしたくない。書道が生理的に嫌い。この件で誰かから何か言われるとキレます。
ただ、それでも手書きはゼロにはできないだろうと思っているという話です。
アウトプットの生産性は圧倒的にICT
教員などをやっていると、日々大量の書類を処理している。そういう書類は大抵の場合、PCでの作業である。手書きでやっていたらとてもじゃないけど終わらない。
授業で使うプリント一枚作るのだって、Wordなどで作っているからすぐに綺麗なレイアウトで完成することが出来るのである。これがガリ版でやれなんて言われたら、もう自分は教員なんて仕事は絶対にやっていない。
とにかく、書き直したり共有したりということを考えたときに、データで書類を作っていないと、まったく仕事にならないのである。
最近は、クラウドも使いやすくなっていることもあって、データでの仕事の割合がどんどん高くなっている。手書きをしないで済むということは、自分の汚い字と向き合わなくて良いということなので、非常に気持ちとしては楽なのである。
手書きを捨てられない場所
一日のほとんどをパソコンでの仕事にできるだけ置き換えるようにしているものの、それでも手書きを捨てられない場所がいくつかある。
その最たるものが手帳である。
自分が毎年、安くない代金を払ってほぼ日手帳を買っているのは、まさに手書きをするためである。手書きが嫌いだといっているのに、安くない手帳を買っているというのは自己矛盾ではあるのだが、手帳を手放せないでいるのである。
自分はiPadを使っているので、Pencilでデータとして手書きをすることはできる。おそらく、テンプレートを使えば、ほぼ日手帳とほぼ同じレイアウトでデータとして記録を取ることは可能である。
しかしながら、試しにやってみたのだが、やはり紙の手帳の代替にはならないのである。
予定の管理は実質的にGoogleカレンダーとTodoistでやっているので、二つも手帳を買っておきながら、手帳での予定管理はほとんど当てにしていない。
結局、手帳とは何かといえば、「思考の待避所」なのである。データとして整形するまでもないが、今、自分の頭に抱えていると自分の生産性を下げるようなことを全部まとめて待避させるのが手帳の役割なのである。
毎朝、職場に着いたらほぼ日手帳カズンを開いて、その日のタスクを書き出してどういう順番で進めるか、どんなペースで進めるかに見通しを持つ。
また、授業の進度をメモするのはWeeksの方である。閻魔帳がどうも気に入らないので閻魔帳は使っていない(出欠はExcelで公欠、出停などを集計できるファイルを作ったので、その場で登録するし)。
授業と授業の間に何か企画を考えるときは、カズンの余っているページに落書きする。Weeksのメモページには持ち歩いてアイデアが出てきたときにメモをする。ノリとしては0秒思考的な。
※これをiPadでやってみたけど、ダメですね。画面とペンの感じがよくない。あとズームできるのが良くない。
タスクを管理するためにGTD的なことをするときはいきなりパソコンに向かうよりも、手書きで手帳に書き出した方がノリが良い。ついでにいうと、前の月の続きに書き出すと、前の月からの進捗も見えてなおよし。
毎日の振り返りも手書きでカズンと5年手帳へ…。
5年手帳は自分が同じ時期に何をやっているのかが分かるので、今年で3週目ですけど、なかなか面白いものですね。だいたいサボっている時期や生産性が下がる時期は同じだ。
手書きは嫌いだが…
やっぱり手書きは嫌いなのだが、別に下書きや思考の整理として手書きを使うことに嫌悪感はない。
自分が手書きに苛つかされるのは、手書きをする必要が無いものであるのに手書きを強要されること(某レポートのことを言っている)やイチイチ手書きに対して上手い下手のコメントをつけられることに対してのような気がする。
自分の作りたいクオリティに対して、手書きでアウトプットできることが著しく低いから自分でイライラしているのに、他人からゴチャゴチャと言われると必要以上にムカつくのである。
まあ、荷物が増えることもあるのでできるだけ手書きは、紙は減らしたいところではあるのだが、なんでもかんでもデータにすると、かえって生産性が下がる。
生徒にも、授業では別にノートを取ることを強要はしないが、必要な場面では手書きで作業させる強制力を発揮することもある。その場合は自分もちゃんと手書きをして手本を作りますよ…。生徒の場合は、手書きで入試問題を扱うという操作の問題もあるのと、手書きとデバイスの長短を学んで欲しいという意図はある。
でも、まあ…早めにムダな手書きはなくなってくれ。
教育実習簿に校長印を押すことを求めてくる大学がいくつかあるけど、そこに余計な手間がかかることをわかっての所業か。あと、教員に実習簿を手書き強要する大学もやめて欲しい。教員の実習ではないのだから。教員に毎日、かなりの手書き量を要求する大学は、嫌がらせなのかと思いますよ。
— ロカルノ (@s_locarno) 2020年10月10日
学生の指導に手を抜く気はないけど、実習簿に何行も手書きさせられるのは業務効率が恐ろしく悪い。その時間でフィードバックできることはあるし。一、二行くらいならまだしも、かなりの量を毎日手書きさせる実習簿もある。誰の実習なんじゃい!
— ロカルノ (@s_locarno) 2020年10月10日
実習簿、本当に手書きである必要ありますか?
手書きが嫌だから、文字数を書かない生徒がいるように、手書きをやめることで授業や実習についてもっと詳細に書くようになる学生もいるんじゃないかなぁ…?(穏健な提案)というか、実習簿を書かせている時間が勿体ないから、時短に繋がる工夫くらい考えてくれ!(過激な主張)