本日はハロウィン。学校行事が軒並み潰れている中で、なんだか始めて回ってきたお祭りごとのような気がする。
ちょっとした楽しみ
さすがに仮装する生徒はなかなかいない(少数でいるのか?)けど、ちょっとしたお菓子を持ってきて食べている生徒はいる。
別に普段からお菓子を食べていないわけではないから、普段と何が違うんだ?という話でもあるが、こういうものは気分である。なんとなく、トリックオアトリートと言ってみて、雑談をしながらお菓子を生徒同士つまむのである。
本当は、コロナの感染予防という点からすれば、あまり嬉しくない光景かもしれないが……それを目くじらを立てて注意する気にもなれず。
朝に教卓にお菓子が積んであったのは少しだけ笑った。
思えば、学校行事らしい学校行事がほとんどない中、こういうイベントがやってくるのは久々かもしれない。イベントというにはあまりにささやかな菓子頒布会ではあるけど、それでもなんだか、一緒の場所と時間を共有しているという楽しみがあるのかもしれない。
毎日、コロナで潰れた授業授業授業…と詰め込みばかりのなかで、やっと気分転換して、人心地がついた気がする。
枚数が減ったおかげで、クラスメイト全員に一袋では行き渡らない悲しみ。
学校と行事
自分はあまり周囲が大げさにいうほどには、行事によって生徒が成長するとは思っていないし、実感もない。どちらかと言えば、スクラップ・アンド・ビルドをしないから飽和気味だと思っているくらいである。
今年に関して言えば、行事がないからびっくりするくらい落ち着いているなと思う一方で、生徒の活力が日に日に減衰しているのを目の当たりにしている感じがある。
こういう状況を見ると「あぁ…生徒には行事も必要なのだな」と思うのである。うちに溜まっていく負のエネルギーを発散させるだけの場所と時間は必要なのだろう。ただ、行事がないことでバランスを崩さないで済んでいるなと思う生徒もいるので、どこからどこか適正なバランスなのかは分からないところだ。
いや、たぶん、生徒たちが生徒自身で決められないことが多すぎることにストレスがあるのかもしれないな。
自粛期間からずっと我慢続きだ。
ここで何も出来ないで、我慢を押し続ける学校は、だんだん見捨てられてしまうのかもしれない。