6月は祝日もなく落ち着いた時期になるはず…。ちょっと蒸し暑くて鬱陶しいので集中力が切れやすいけど、それでも何かを継続的に取り組むのには良い時期だ。
自分もやっと授業で生徒の学びのためにICTを使えそうです。
慣れてきてからすんなりと
せっかく勤務校が一人一台デバイスの状況になったというのに、全然、授業で自分が使っていないのである。よほど他の先生の方が授業で色々とICTを使っている状態で、あれだけICT、ICTと騒いでいたくせに何なんだと思われているかもしれない。
まあ、それはそれで仕方ない。
授業できちんと教えなければならないのは確かなのだけど、自分の担当のコマ数が極端に少なくて、この時期だというのにまだ授業が10回に達していないと言えば、授業の潰れ具合が伝わるだろうか。今年は色々とあるのだ。
生徒がデバイスの操作に慣れていない、授業のルールやものの考え方などに慣れていない、そういう状況で慣れないことをやらせても上手くいかないだろうという見込みがあった。
別にICTを使いたいのではなく、ちゃんと国語科としての授業をやりたいのである。生徒の力をその時々に適切に伸ばすためにICTを使い倒したいわけで、そのためには準備が色々と必要だったのだ。
入学してきた生徒が安心して高校の国語の授業に取り組めるかどうかも大切だし、今の生徒の状況を見ると慣れない道具で授業にストレスをかけるよりも、まず学び方を優先すべきだろうと思ったのだ。
あと数年も回れば、小中でGIGA端末に慣れた生徒が入学してくるだろうし、状況は変わるかもね。それはその時にまたやりかたを考える。
生徒が生徒なりに色々と触ってみて、端末の特徴やタイピングで入力することに慣れたり、協働学習するために必要な人間関係を気づいたりすることを待っているという感じである。
待つと言えば聞こえが良いが、要するに他力本願に、普段の生活が落ち着いてくるのに期待するという戦略である(笑)。自分で人間関係の調整や端末に慣れる時間の確保などを面倒見ていたらICTにたどり着く前に倒れてしまう(笑)。
自分一人でICTを使うための準備を抱え込む必要は無いのである。
面白そうに話す
やっていることはとてもシンプルなこと。
説明すると一言で終わるような新規性も目新しさもない、別に紙でやっても良いことをやっている。
しかし、初めてオンラインで共同編集に挑戦すると、大人でも「おお!すごい!」と思うくらいには新鮮さがある。だから、そういう小さな活動であっても、あたかも楽しそうに話して、生徒には挑戦してもらうのである。
逆に、こういう小さな活動をちゃんと面白がって取り組めないと、この後、自分たちで
工夫して何かをやってみようとか共同編集を使ってみようとか、そういう発想にならない。面白いから自分たちでも使ってみたいという動線を作っておければ……と思うのである。
何はともあれ。
授業でちゃんと使いたいところは使えるハードルを下げつつ、やりたいことは自由にやらせて、どんどんと生活にICTが入りこむように仕掛けていきたいところだ。