最近話題のデジタル庁からこんな記事が出ていた。
ICTに関して色々なステークホルダーに対するアンケートの集計と分析の結果。分析の結果として出てくる資料が、今までのパターンと違って少し面白い(と思いつつ、このお役所ポンチ絵はデジタル庁でも改善しないのかよ!!とツッコミ)。
教育とICTに関わって影響を与えそうな資料なので、一部、気になったところをメモしておこう。
この言葉が…!
(https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/digital/20210903_giga_summary.pdfより 2021/09/03 20:15確認)
各対象から集めた言葉を分析して、一旦まとめた資料の一部が上のスクリーンショットの部分。
これを見ているとき「お!」と思ったのが、「イ」のところに記されている「デジタルシチズンシップ」という言葉である。このブログでもこの本が発売されて以降、何度か紹介してきましたね。
どうしても積極的にICTを利活用していこうと思うと「使い方」の部分は問題になってくる。だからこそ、この本の提唱している「善き使い手をめざす」ということの重要性は使えば使うほどに痛感される。
デジタル・シティズンシップについては、この分野の第一人者の一人である坂本旬先生の以下の記事が非常に詳細にまとめられているので参考になります。
真面目に国の資料を全部、隅から隅まで読んでいるわけでは無いけど、文科省の作った資料で「デジタル・シティズンシップ」って出てきていたっけ?というくらいに印象が無かったので、デジタル庁の資料の一発目にこれを見つけたのはちょっと新鮮な印象を受けました。
アンケートの回収結果が比較的「ルール」だとか「モラル」だとかが強く出ていたので、そういう方向になるのか…?と読んでいたら、急に「デジタルシチズンシップ」と出てくるので意表を突かれた感じです。
特に、この解答もなかなか。
(https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/digital/20210903_giga_summary.pdfより 2021/09/03 20:15確認)
「使いながら困ることがあれば解決していくことが重要」というところに、「使う前からガチガチに使わせないということをするなよ!」というメッセージを感じる。
問題の一覧表ができた印象
(https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/digital/20210903_giga_summary.pdfより 2021/09/03 20:15確認)
散々、TwitterやFacebook上で指摘されてきた課題や問題意識がこうして一覧のマンダラのように表示されたのはありがたい。こうしてまとまってくれると会議で戦いやすいです。
フィルタリングや連絡のデジタル化って話は大きな声に消えがちなので、こうして書いてもらえるとちょっと話もしやすい。
指導事例の紹介も
(https://cio.go.jp/sites/default/files/uploads/documents/digital/20210903_giga_summary.pdfより 2021/09/03 20:15確認)
既に見たことのあるものもあるが、指導事例についてもかなりの分量を掲載している(だから可読性をだな…)ので、ここを眺めるだけでもかなりの価値があると思われる。
なかなかスリリング
この資料を読んでいくと、なかなか子どもからも大人からもスリリングな意見が投げられている印象。
結構、学校の先生の役割や仕事について、厳しい目が向けられているなぁと感じることも多く出てくる。結構な意識差もありそうな印象。
時間のあるときに話のネタにしたいものだなぁ。