ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

質問づくりを改めて考える

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コロナの影響があって、しばらくやれていなかったのですが久々にQFTをやり直そうと考えています。

さまざまなトリガーに

質問づくりを定期的にやろうと思うのが、生徒自身が自分で質問という形で自分の学びを言語化することによって学びに対するモチベーションが変わると感じるからだ。自分にとって必要なことを言葉にすることで自分にとって何が足りていないのかということを自覚できるので、理解度も必要十分になりやすい印象はある。

もちろん、QFTをすれば何がなんでも問題解決できるというような魔法の杖ではないが、生徒の学びが学びに見通しを持ち、何を解決したいのかということが視覚化されるので、自分で何を学ぶのかに手応えを持てるようになる。

この本の副題のように「眠っている生徒の思考を掘り起こす」と書いてあるように、生徒の学ぶ力にフックをかけて、引き出すような印象である。強制的に叱咤するのとは違って、明らかに自分達で何かしようという姿勢につながる。

もちろん、普段の授業で質問をすることが難しいからこそ、QFTのような質問を作るテクニックや授業方法に注目が集まるわけである。根気よく何度も繰り返し質問をつくることを授業で取り組まなければならないのである。

見守ることが必要

質問づくり、QFTの方法はかなり厳格に方法が決まっている。長年の実践の結果、洗練されたものであり自己流に走らない方が望ましい。

 

 

だから、普段の授業スタイルに慣れていると生徒が沈黙する時間の長さに耐えかねてつい活動に介入したり質問の例をあげたりと、QFTでは慎む方が良いと言うことをやりがちである。

自分の言葉で生徒が思考を吟味しなければいけないのだけど、その過程を待つことにはかなり勇気が必要である。

久々に方法論を確認し直し、やり方をまとめているとかなりの覚悟というか気持ちの余裕は必要だなと思う。中途半端にブレーンストーミングの代わりにするのであれば、質問づくりの手法ではなく付箋などでおとなしくシンプルな話し合いにしたほうが心労は少ないだろう。

自分一人の授業でなんとかしようとするのではなく、何度も反復することで効果が倍化していくので仲間を作って取り組むのが本来は理想だと思う。

多くの教科や授業で何時間かを我慢して取り組みができるか。

そういう学びを見守る姿勢が問われているような気がするのである。

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