探究学習を楽しいものとして受け入れてもらうためには、小さな仕掛けをいっぱい作っておきたいところだ。
自走して好きなことを学べるようになるまでは、小さな仕掛けのくり返しによって色々な興味関心に気づくことになるのだと思う。
細部にこだわりを
生徒の興味関心を持続させるためには、小さいところに工夫を積み重ねることが重要であると、実際にやってみると強く感じる。
たとえば、生徒に対して一年間の流れをどうやって提示するのかということも、言葉で言うよりもプレゼンテーションで魅せた方がよいし、場合によって動画などで見せた方が良い場合もある(といっても、企業の探究の動画ってなぜ高校生向けなのにどれもこれも子どもっぽくなるんでしょう……もう少し生徒の実際に見ているYouTubeとかTikTokだとかの手法を学んだ方が良い)。
スタートが上手く着地できたのであれば、そこからがまたしんどいところである。スタートダッシュが切れても、その後にモチベーションを続けることは非常に難しい。
問えば答えがすぐにフィードバックされるようなタイプの学び方ではなく、自分でやってみて上手くいかない時期を踏ん張って取り組み、なんとなくまとめてみたときに色々な蓄積が見えてくるというタイプのものである。
一つ一つの作業がだんだんと雑になってくるので、せっかく買った教科書なども雑に扱われがちである。
だからこそ、毎回、生徒に手渡す色々なものを細部にこだわって自分たちの生徒のために最適化して準備していくということが重要だろうなあと思う。
例えば、Canvaなどを使えば簡単に見た目の美しいプリントを作ることができる。ただのWordで文字列で埋め尽くしたようなプリントよりもカラフルで何をしたらよいかが分かりやすく、書いていて楽しくなるようなプリントであれば、生徒も雑には扱わなくなる。
小さなことではあるのだけど、こういうことを積み重ねが年度の終わりにぜんぜん生徒の積み重ねが変わるのだ。もちろん、こういう小さいことを積み重ねていくことで仕事がインフレ化するともいうのだが…。