パフォーマンス課題は生徒の取り組みをひたすら待つターンがくるものである。
やるべきことは授業で
当たり前だけど、その単元で生徒の力として伸ばす必要があることは、宿題ではなく授業できちんと取り組ませるべきだし、必要に応じて生徒の活動に介入していかなければいけないのだ。
一番、やってはいけない取り組ませ方は宿題で丸投げして発表だけを授業でやって、もう取り返しの付かないものを評価して、成績をつけて、単元を終わらせてしまうことである。
生徒がフィードバックを受けて自分の課題を試行錯誤して、自分で学んでいく機会がどこにも用意されていない。
器用な生徒がそれなりのパフォーマンスを見せて、苦手な子は後味の悪さだけを残して終わるという事態になりかねない。
決してパフォーマンスはやらせて終わりというものではなく、そのパフォーマンス課題に取り組む過程もひっくるめて生徒の力を伸ばしていくものである。
生徒の持っている力だけで丸投げして「できるできない」と評価することほど無責任なことはないのだ。
我慢して待つ
そういう訳で授業でパフォーマンス課題に生徒に取り組んでもらうと、待つ時間は多くなる。そして、生徒に少しずつ介入しながら課題に取り組んでもらう。
この介入の仕方がやはり難しい。
結局、身につけたい力や生徒自身の手応えから離れてしまって、授業者の勝手なよいイメージを押し付けていくだろうなという気がする。
だから、生徒の活動につかず離れず、我慢強く、何をしているのか、どう考えているのかということを見つめつつ、適切なタイミングで声をかける……その一瞬を狙って待つのだ。