本日は出勤はしているもののクラスの生徒とは会わずにすれ違う。
ちゃんと無事に生活してくれているかなぁと心配になっていたのだが、なぜか担任がいないときのほうが周囲の先生から褒められることが多い。
うーん…担任が余計なことをしているのか?(笑)
手間をかけすぎず
生徒の成長のことを考えたときに、高校生に対する学級運営は「他人でいる」くらいでよいと思っている。
中学生くらいを相手にしているのであれば、集団を引っ張るモデルとしての振るまい方をすることもあるだろうが、高校生であればある意味で独立した自我のある他人同士の集まりである。担任が生徒を自分の色に染めるという発想はなじめない。進級、進学すれば人間関係が変わるのだから、担任の影響力なんて小さい方がよいのだ。
もちろん、自分も色々と手を出してしまうことは少なからずある。
でも、自分の思想に染めたいとは思わない。
ただ、淡々と自分の大切にしていることを続けることで、その価値観が生徒にどう受け止められるかをじっと我慢強く見ているだけである。
生徒に対しては何でも世話をしてやるような形での手間をかけたくはないのだ。しっかりと目をかけておきながらも、自立を阻むような、依存させるような形での手間をかけてはいけないのだと思っている。
心配しなくても
放課後にホームルーム教室に上がってみると、いつもよりも確かに教室が落ち着いている。これは不思議なものだが、誰もいない教室でもちょっとした物の配置の仕方や戸締まりの有無などで、その日の教室の雰囲気が分かる気がする。落ち着いていない時は何となく雑然としているし、落ち着いてよい雰囲気の時は物が散らかっていても、嫌な雰囲気ではないのである。
こうして担任が不在の時に、お互いによい形で過ごせているのであれば、それは一安心である。入学から一ヶ月やってきて、人間関係も落ち着いてきたということだろう。小さな変化かもしれないが、高校生の成長を考えると大きな変化なのだ。
とはいえ、自分がいないときにこうして上手くふるまわれると、なんか寂しい気もするぞ。