ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

地味で効く課題

絶賛、授業準備中です。

ごちゃごちゃさせない

最近、考えていることとしては、授業の課題をできるだけシンプルにしようということである。

少し前までは余白を埋めるような授業計画を立てないと、自分が生徒に対して十分に授業を準備できていないのではないかという強迫観念があったのだが、最近は細々と指示を作ることの徒労感の方が大きくなっている。

生徒に委ねる余白をできるだけ多く残さないと、生徒の自宅での負荷が増えてしまうのである。

自分が課題の方法を10分も説明するようなやり方ではダメだなぁ…という気持ちが最近は強い。

どうしても授業でこなさなければならないことが増えているので、課題がややこしく難しいことをやらせがちになるのだが、シンプルにしなければ余裕が無くなって、自分たちで調整する余裕が生まれないのだ。

 

 

余白を増やすということは、生徒の選択の場面を増やすことに他ならない。

やりやすい方法をちゃんと選んでもらいつつも、どのルートで山を登っても狙っている力を付けられるような単元を考えたいと思うのである。

自然な反復を

単元の中で力を確実に付けるには、付けたい学力に見合った活動を反復していくことはどうしても必要である。

しかし、むやみなドリル形式の反復練習をするのは、決して面白いことではない。少なくとも一部の例外を除いて、せっかく生徒が集まっている教室という場で、ドリルのような単元を反復することはやりたくない。これは個人的な矜持であるが、いくら教え合いをしようとも、ドリルの反復を授業の時間を使ってやることを正当化はしたくない。やらなければいけない場面が存在する理由もよく分かるからこそ、その正当化できる理由に逃げ込みたくないのである。

ちゃんと様々な言語活動のあり方を考えると、自然な負荷で、狙っていることを反復練習することが出来ると信じている。

だからこそ、単元が始まる直前まで、なんとか自然な形で狙ったことを楽しく練習できる単元を考え続け、苦しみ続けるのだ。

でも、そうやって色々な狙いを持ってしまうと、ついつい単元の組み立てが複雑になりがちなのだが……そうやって説明が多くなる単元を作ってしまうと……それはそれで子どもたちが動けなくなる。

日々、単元のバランスは頭を悩ませるのだ。

楽な思いつきの授業は一つも無い。常に時間と戦いながら進んでいるのだ。

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