ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

読書感想文のあれこれ

夏休みも後半に入ることもあって、朝の情報番組で読書感想文について色々な話題が出ていた。メルカリで買う時代なのか…(すでに禁止されたようですけど)。

news.yahoo.co.jp

書くことが嫌になるような仕掛けはなぁ……。

嫌に思う人が多いからこそ…

自分が子どもの頃から読書感想文は嫌われる課題の一つだった。つまりは少なくとも30年くらい前には既に「やりたくない宿題」の代名詞のような位置だった訳で、まったく前向きな方向で改善されたという話を聞かない。

教員となって読書感想文の宿題は一切出したことはないけど、世の中から読書感想文がなくなることは今のところない。

そして、いたちごっこのように読書感想文を回避するための手管がネットには溢れている。代表的なのがコピペOKサイトですね。

 

www2k.biglobe.ne.jp

 

まあ…この手のサイトが無くならない理由は、需要があるから、つまり読書感想文を回避したいという人が多いからだよなぁと思う。

書き方を教えていないことを

読書感想文が嫌われる原因に「教えていないこと」を指摘する論考は少なくない。

toyokeizai.net

筆者はこれまで4000人以上の子どもたちを指導してきましたが、子どもたちに聞くと「書き方は教えてもらったことない」と多くの子が言います

(2022/08/15 確認)

まあ…反論したいことも無いわけでもないけど、実際問題、読書感想文まで指導の手が回っていないというのは現実だろう。指導できないのであれば課題として出さなければ…という気持ちもあるのだが、なかなか固着したものを改善するのは難しい事情も分かるので、これもあまり責めても…という気持ちである。

ただ、指導をしないことで、あまり望ましくない方向へ流れていく気配もあって困る。

www.kenja100.com

人の言葉を自分の言葉のように偽る態度を教えてしまうことは大きな問題である。また、指導しないで課題に出している読書感想文は丁寧に添削されない場合も多く、そうなると「ずる」を見逃す可能性は高い。「ずる」をしても見逃されるという成功体験……そんなものを教えてしまっては大変である。

この点から見ても、読書感想文の置かれている状況には厳しい目を向けざる得ないわけで……。

読書が苦手か、感想文が苦手か

読書感想文がここまで嫌われるのはなぜだろうか。

そして、子どもたちは世間でいうほど、本について語ることは苦手なのだろうか。

作文の課題の出し方や評価の仕方など、複合的な要因が絡むのであまり明確なことは言いづらいのだが、個人的に思うことを述べるならば「時間的に余裕があり、ちゃんと子どもたちに伴走するならば、読書も感想文もちゃんとできる」だろうということである。

決して、読書が嫌いなわけでも、自分の考えを書くことが苦手なのでもない。それは、リーディング・ワークショップを実践しているとじわりと感じることである。

 

 

リーディング・ワークショップは子どもたちにたくさん本を読ませるし、たくさん本についての文章を書かせる。その読み書きをしっかりと行うことによってこそ、自立した読み手、書き手として子どもたちが育っていく。

その過程における子どもたちの読書や作文との向き合い方は決して嫌な雰囲気のものではない。

読書感想文……このフォーマットになった瞬間にここまで嫌われてしまう(傾向にある)ことはちょっと勿体ないと思うのである。

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