授業の振り返りをどういうタイミング行うかをいつも迷っています。
基本的には大福帳なのだけど、ICTが使えるようになったこともあって、デジタルの振り返りなども書かせるようにしているのですが……なかなかこれが上手くいかない。
他教科に比べてどうしても国語の学習時間は圧縮されやすいので振り返りを上手く機能させたい。
そのため、振り返りをあえて授業の時間からはみ出させて、自宅で書くような形にしてみたが……。
案の定というべきか…
予想していた範囲であるが「10分でいいから家で授業のことを思い出して書いてね」という指示は、上手くいかない。
何が上手くいかないって「書くのを忘れる」のである。下手すると「書く」というタスクが意識に登録されていない可能性も高い!
授業者の狙いとしてはどうしても他教科の負担感もあって、学習時間が圧迫されやすいのが国語だから、せめて10分くらいでも家で授業のことを思い返してあれこれと考えて欲しいなぁと思うものの、生徒にとってはそれが理にかなっているとは限らない。
やはり本気でちゃんと取り組ませたい活動があるならば、授業の中で時間を割いて取り組ませないといかんのだなぁと当たり前のことを確認する。
とはいえ、現実問題として週2コマしかない高校の国語の必修科目。求められているレベルや高校卒業時に身につけて欲しい力を考えると、「授業の中だけで」を実現するにはなかなか難しさはある。週2の50分の授業も「毎週必ずできる」とは限らず、行事や祝日が重なると下手すると2週間くらい全く授業がないこともあるのが高校の実情だ。
せめて最低限の学習習慣はあって欲しいと思うのである。その「最低限」が個人的には授業の振り返りを家で思い出しながら書く…でよいと思っているのだが、それもなかなか習慣として身につかないものだ。
イライラとしない
自分に言い聞かせるように書くのだが、生徒が自分の意志できちんと課題を管理して取り組めるようになるのは相当に時間がかかるし、校内の条件を整えないと無理だと割り切ることが必要だろう。
1科目10分くらいだと思って課題を出しても、各教科から重なって課題が出ればあっという間に数時間分くらいには課題が膨れてしまうし、一方で文字通り日が暮れるまで部活動などをして学校中心の生活をしていると、自宅で過ごせる時間自体がそれほど長くなく、勉強時間の確保が難しい。学校は何を中心に回っているのだろう?という気持ちも強いが。
できることを粘り強く続けていくことだろう。よいもののよさは自然と身についていくものだ。
我慢強く続けることで、成果が上がってくれば自然と習慣として変化していくのである。そこまで粘り強く付き合おうじゃないか。