ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

考査で指導しようとしてはいけない

考査の採点をしていると自分の授業の至らない箇所が明らかになる。一方で、生徒側のトレーニングが足りていないことも分かるのだけど…。

ハッキリと分かりやすいということ

考査は点数をつけなければいけない(当たり前)。

そのため、どのような答案であれば何かしらのマルバツをつけることになる(これも当たり前)。

だからこそ、結果が出そろうと「何が出来る」「何が出来ない」ということについて非常に分かりやすく理解できた気になる。

だいたい「出来た」ことよりも、採点をしていて気になるのは「出来ない」ことである。「出来ない」ことに対してだいたいストレスを溜めながら採点をするのが、お決まりのパターンである。

そもそも考査をしてみて生徒が出来ないということは、「考査の問題が悪い」か「教え方が悪い」のであって、生徒の成果に八つ当たりするのは筋違いである。まあ…知識は覚えて来いよ!と何度も思いますけどね…。

また、考査という枠組みで切り取ることが出来る学力は一部分である。普段の授業でイマイチ手を抜いているのが見えている場合であっても、点数にするとある程度取れてしまうみたいなことは、まま起こるのである。

採点で添削しない

記述問題を採点していると、採点がブレないようにするためにも色々とメモをする。そのメモはあくまで採点の都合でつけているものであって、生徒の指導のためにつけているわけではない…はず。

もちろん、フィードバックになって、生徒が自分で間違いを修正できなければ意味が無いので、ある程度のメッセージを伝えるような書き方はするのだが、生徒に対して記述問題の添削で指導をするのは禁じ手だろうと思う。

何か指導しておきたいことがあるのであれば、考査に入る前に授業できちんと指導するべきである。授業で指導できていないことを考査で問うてはいけない。

そういう基本的な原則をちゃんと心がけて考査を作って授業計画を考えるだけでも、ちゃんと筋の通った指導が出来る……はず。

終わってから言うなよ

考査で出来ないところを見つけてから文句言うのはできるだけ止めよう。

そもそも先に言っておけなのである。

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