ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

良い仕事をする人たちは

11月も後半を迎えつつある。今年の仕事の締めに向かって色々と仕事を進めている時期である。

教員の仕事は時間帯が拘束されている授業の時間帯以外は、自分の分掌の仕事を自分のペースで進めることが多い。「自分のペースで」というのがくせ者で、わざわざ「この時間帯にこれをやりなさい」という指示を出してくれる人はいない。だから、自分でちゃんと仕事の管理が出来ていないと締め切りが守れないという事態が発生する。……教員に締め切りを守れない人が多いのは、そもそも「自分のペースで」という仕事が向いていないからじゃないか?

コツコツ仕事をする人

職場には必ず何をやっても締め切りを守らない人がいる一方で、何をするにしても最速でミスもなく仕事をやってくれる人がいる。こういう人は割合としてはそれほど多くない。ただ、誰からも信頼されているのがよく分かる。当たり前だろう、締め切りを守れて正確な仕事なのだから。

次点で望ましいのは、「締め切りを守る」というパターンである。ミスがあっても締めきりに余裕を持って仕事を終えてくれる相手であれば、ミスを修正する時間もある。仕事の信頼は正確さよりもまずは締めきり…という感覚が分かる。

仕事が正確な人もありがたい存在であるが……締め切りがグズグズだと管理する側からすると、信頼できない相手である。学校は締めきりを抱えた仕事が多いから、締めきりを守れない相手はなかなか厄介だ。

そういう観点から仕事を見ていると、信頼できる仕事をしている人はとにかくせっせと手を動かしてアウトプットを作成している場合が多い。

「とりあえず、悩んでないで形を作ってみよう」というような姿をよく見るのである。

逆に、締め切りを守らない、締めきりギリギリに慌てている人は、大抵、パソコンの画面を眺めている時間が長いようで、手元のキーボードは動いている様子がない。

考え込んでしまうと、考えるほどドツボにはまるのです。

次から次へとアウトプット

職員室での仕事の様子を見ていても、アウトプットを作って人と相談する人は強い。

そして、生徒の学習の様子を見ていても、次から次へと自分のアウトプットを作って人と相談したり教員と相談したりする生徒はどんどん勢いづいて学びを広げていく印象がある。

なかなか生徒にとっては自分の作ったものを人に晒すということは精神的に難しい。だからこそ、授業において安心して評価し合える状況を作ることが教員の仕事になるのだが、一人でも気になることをする人がいると……理想の状況にはなりにくい。

アウトプットを気軽に出来ないというのはマインドセットとしては非常に勿体ないことになりやすい。なかなか気持ちや感覚は変えられるものではないので難しい。

手を動かすことの良さを感じてもらうような授業の仕掛けはできればいいのかなぁ…

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