定期考査も終わり、成績処理にも目処がつき、後は来週に向けて細々とした事務作業をしていくだけ……というところまでやっとたどり着きました。
そろそろ冬休みのことが気になる時期です。
宿題は必要か…?
風諭休みの宿題を当たり前のように出す勤務校であるが、そもそも宿題は必要だろうか?という問いは毎回、突き当たることになる。
教えるべきことは授業の中で責任を持って……というのが原則だとは思うが、現実問題として「演習」をして定着させる類いのものは、それこそ自分のペースで必要な時間をかけて勉強をしていく必要がある。
特に大学受験を考える時にはどうしても授業で行っている言語活動とは別の軸での勉強の仕方も必要となる。
入試の直前期にテクニカルなことを詰め込めば、それ自体はどうにかなるのだが、基礎となる問題と向き合う体力などは、やはり積み重ねが必要である。
個人的にはあまり宿題を出してもなぁ……という気持ちはあるものの、何かを覚えたり何かをじっくりと考えたりするためには、ある程度、宿題で自分の課題を管理させる練習は効果的にさせたいな、とは思う。
宿題はプロジェクト管理である
特に長期休業中の課題は複数のタスクを同時に走らせる一種のプロジェクトである。Audibleでよく聞いている「みんなのメンタールーム」でも最近、そんな話題が出てきていたところだ。
ちゃんと自分のこなすべきタスクの量を把握して、計画的に実行する力は、色々な面で役に立つ。
だからこそ、まあ大人の都合もありつつ、子どもたちの成長のためにも適切な宿題は出したいところだ。
とはいえ、無駄な宿題や根性論の宿題は避けたいところである。子どもたちの時間は有限である。大人が好きに課題で塗りつぶしてよいものでもない。思考呈して問題集を片っ端から解かせるような宿題はお粗末である。
考えて、納得して、選ぶ
宿題はどうしても「やっておいて欲しいこと」はあるが、一方で「そのこだわりは捨てても問題ない」というものがいくつかあるように思う。
だからこそ、そういう「何を選んでも問題ない」という選択肢をしっかりと準備して、子ども自身に何をするか決断させ、選ばせるという方法が大切だろうと思うのである。
なかなかこの本は日本と文脈が違うことや翻訳のクセがあって読みにくい。ただ、長期休業中の時ほど、こういうことを考えるのが必要だろうと思うのである。