ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

漢字学習をどうするか

今月の『教育科学 国語教育』は「漢字」と「音読」指導特集。

 

 

どちらも単元としての派手さはないところだけど、漢方のようにじわりと聞いてきて、丁寧に指導されているかどうかの差が気づいたら非常に大きくなっているものでもある。

本号のイチオシは…

本号の記事で、個人的に圧倒的に面白かったのは笹原宏之先生の漢字指導についての記事である。笹原宏之先生は去年、岩波ジュニア新書で

を出版されているのだけど、この本も圧倒的に面白かった(評判の良いせいか『中高生のための文章読本 ――読む力をつけるノンフィクション選』でも紹介されている!)が、今回の記事も同じように面白い。

何よりも「研究からの視点」と「子どもたちの実態からの視点」のバランスが非常に上手く、提案されているアイデアはどれも目からウロコだった。また、漢字指導なのだけど、漢字指導に留まらず「語彙」や「日本語」そのものに対する興味関心を引き出すようなアイデアなのが圧倒的におもしろい。

本号はこの記事を読むだけでも価値がありますね。

漢字指導はどうするか…

で……本題の漢字指導そのものの実践をどうするかという話なのだけど、これは非常に難しいと感じていることがある。

本号の実践提案はどれも面白いし、工夫されている内容なので、「明日の授業で」すぐに真似して実践できるし、「その授業は」非常に盛り上がりを見せて、子どもたちは面白がるだろうと思う。

しかし、面白く、力になりそうな授業ほど、手間と時間をかけているのである。裏を返した言い方をすると、覚えなければいけない量が膨大にある漢字をカバーするために、これだけの手間をかけた実践を何度もできるだろうかという不安がある。

これは自分が高校生を教えているので、小中学校で漢字をある程度学んできているのが前提となるので、生徒に課す漢字の範囲が広いために感じることかもしれない。ちゃんと整理して時期ごとに覚えるべき漢字を提示できるならば、一つ一つの授業で丁寧に出来るのかもしれない。

言葉として学べるように

高校の教室での漢字の指導が雑になっているなあと本号を読んで改めて反省。

漢字の指導を授業の外に追い出したらいけませんよね。身につけてほしい力は授業で保証するのが本筋なのでしょう。

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