繁忙期なので家に居る時間よりも職場にいる時間の方が圧倒的に長い……。
それでもこの本は心して読まねばならない。
これほど分かりやすいタイトルはない。「国語を楽しく」。
裏を返せば、どれだけ「国語の授業」が嫌われ者になってしまっているか……ということを考えるのである。
特に、学年が上がれば上がるほどに国語の嫌いな子どもが増えるという事実がある(国語以外も嫌いの割合が増えているけど)。
学年が上がるほどに、抽象度が高く、日常の感覚からは遠くなるようなことを扱っていくし、その段階に至るまでにつまずきが多ければ多いほど、手がかりが非常に難しくなる。
しかし、それでも、だ。
国語の授業が、学ぶことが、切実に実感を持って楽しいものであって欲しいと願う。
そういう願いが叶えられる可能性を得ることを期待して、心して読みたい。
自戒を込めていうけど
自戒を込めてはっきりと宣言しておきたいが、どのような教室やどのような発達段階であっても、必ず「学ぶこと」は楽しいと、授業で実現できる可能性を諦めてはいけないと思っている。
これは高度なことをやるからつまらなくても仕方ない、時間が無いから押し付けて納得させなくては仕方ない、そういういくらでも自分の言い訳を見つけることが出来る。
でも、自分が「これは楽しく何て出来ない」と諦めていたことを、数年後に別の人が見事に授業としている様子に出遭うことは決して珍しくない。
授業者の仕事の都合で授業していないか。
そういう小さな自分の言い訳を許さないようにしたい。