ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

AIに志望理由書を書かせられる時代に…?

最近話題のChatGPTネタです。

openai.com

ふと思いついたのですが、ChatGPTに志望理由書を書かせるような受験生が今後出てくるんじゃないかと。

特に合否判定には使わないけど、出願書類には出させるようなことをしている場合、合否に関わらないなら……とやる怖れは大いにありますよね?

とりあえず、読んでもらおう

試しに書いてもらった志望理由書はこちら。

こちらからの質問。

国際信州学院大学への志願理由書を1500字程度で書いてください。構成はまず志願した理由、志願に至った高校での経験、大学以降に学びたいことの順序で書き、常体で書いてください

回答

国際信州学院大学に志願する理由

私は、国際信州学院大学に志願する理由が深いと感じています。大学院に進学することで、多様な国籍や文化の人々と共に学ぶことができることが大きな魅力です。特に、国際的な視野を持つことができると考えられ、世界を広げることができると考えています。また、国際的なキャリアを目指すことができることも大きな魅力です。

志願に至った高校での経験

私は高校で国際交流を通じて、異文化と接することが大好きであり、それを通じて、人々の異なる価値観を理解することができました。特に、国際交流プログラムに参加し、海外留学を行いました。この経験から、人々の違いを尊重すること、そして多様性を楽しむことが大切だということを強く感じました。

大学以降に学びたいこと

大学以降に学びたいと思っていることは、国際的な視野を持つこと、そして、国際的なキャリアを目指すことです。国際信州学院大学は、多様な国籍・文化の人々と共に学ぶことができることから、私が望む国際的な視野を身につけることができると考えられます。また、大学では、国際的なビジネスや経済などに関連する専門科目があることから、国際的なキャリアを目指すことができると考えられます。

私は、国際信州学院大学で学ぶことによって、国際的な視野を持つことができ、国際的なキャリアを目指すことができると考えます。また、大学では多様な国籍・文化の人々と共に学ぶことができるため、異文化との接するスキルも向上させることができます。これらを学ぶことによって、将来、国際的な場で活躍することができるようになり、世界に対する理解を深めることができると考えます。

最後に、国際信州学院大学は、高い教育品質を備えていることも大きな魅力です。専門家たちによって指導されることで、より深い知識を身につけることができます。さらに、国際的な視野を持つことができ、国際的なキャリアを目指すことができるという理由から、国際信州学院大学に志願することは私にとって最適な選択であると考えます。

以上が、国際信州学院大学への志願理由です。このような理由から、国際信州学院大学に進学したいと強く願っています。

(ChatGPTで作成)

kokushin-u.jp

まだぎこちなさはあるのだけど…

コピペで貼ってそのまま不自然なく読めるほどの精度はないが、重複しているところや変な言い回しのところを手直しすると、ダメな生徒の志望理由書くらいのレベルには書けている。

漢字のミスや主述のミスが無い分だけ、下手すると始めて志望理由書を書く生徒の文章よりも読みやすいかもしれない。

というか、架空の大学のネタでよくこれだけいけしゃあしゃあと嘘八百を並べ立てられるな……と思うのである。

しかし、実際問題、言い回しが不自然なところなどを修正されてしまうと、AIが書いたのか生徒自身が書いたのか、判別するのは相当に困難だと思われる。

合格答案……という訳にはいかない(というか、典型的なダメな生徒の志望理由書である)が、流し読みで「とりあえず、変でなければいいか」という程度の出来を求めるのであれば、かなりのニーズを満たせてしまっているのでは…?

志望理由書をAIで書いて良いのか?

もちろん、感情的にはダメに決まっている。しかし、感情以上のことを突き詰めて考えていくと色々と難しい。

例えば、AIを使って情報を収集するのは?そして、その文章を加工しながら自分の文章を仕上げるのはどうか。

また、ChatGPTは直接文章を書かせなくても「どういう内容をどういう構成で書けば良いですか」のような質問をすると、その流れなども教えてくれるのだが、そういう使い方をして書いた文章はダメ?

単純なコピペはおそらく何となく直感的に分かるし、おそらく検出するツールなども出てくるだろうと思う。

しかし、AIを活用しながら書く…という使い方はどこまで読む側は見抜くことが出来るのだろうか。

電卓ではなくて、Excelで計算する……というような話に似ている気もするが、そもそも「思考の流れ」までAIが代替できてしまっているのは、直感的には全然、違うレベルの話になっているような気もする。

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