ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

需要はありそうだとしても…

こんなニュースを見た。

www.kyobun.co.jp

プレスリリースはこちら。

prtimes.jp

「先生にも制服を」ねぇ…。

チョークは難敵

教員の服装を考える時に、一番の難敵になるのは「チョーク」である。とにかく粉が飛び散るし、汚れやすいし、汚れが取れない。

だから、下手に高いスーツなんて着て授業はしたくない。スーツを着て生徒指導や教室の掃除なども行うのだから、基本的にはスーツは消耗品である。

その意味だと汚れにくくて洗濯も簡単なこのスーツはニーズに合っていると言えそう。

撥水性・防汚性・伸縮性とまさに学校現場で求められている機能が備わっていて、その上ガンガンお洗濯しても丈夫なので、元々自分が学校現場で長く愛用していたWWSのパンツ。その同じ素材なので、機能面でも現場にフィットすると実体験からの自信を持っておすすめできます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000347.000035410.htmlより。2023/03/09確認。

本当にこの通りである。実感のある言葉である。

とは言え…

そもそもスーツの着用が求められるのは、授業で教壇に立ったり保護者対応を行ったりするからである。まあ、社会人なのだからスーツくらい着なさいということでしょうか。そうなるとチョークがちょっと嫌な感じではあるけど。

で、問題は何かというと、そういう役割を教員に求めておきながら、一方で、様々な学校の雑務もやらなければいけないのである。場合によってはスーツを着て子どもたちに揉みくちゃにされたり校舎中を這いずり回ったりする。

つまり、いつもの話であるけれども、教員に求められている仕事の幅と数が莫大なのである。

せっかく買ったスーツも、学校で仕事をしているとあっという間にクタクタになる。

スーツは経費に入りませんか!?

ありがたいけど…

だから、こういうスーツを作ってくれるのはありがたい話ではある。値段も比較的、手頃であるし、機能性は抜群である。非常にありがたい。

しかし……それでも、やっぱりへそ曲がりなので思うのだが、「そもそもスーツを着るのを止めて自由にすれば…?」とか「普通のスーツを着て出来る仕事にやることを規模縮小しようよ…」と思うのである。

こういう商品が広く普及してしまうと、何だかこの仕事が過多な状況が自明なものとして固定化しそうな気もするのである。

逆に、教員の役割として色々なことをやる必要があるのであれば、服装のドレスコードについて、スーツよりももう少し寛容になってほしいなぁと思うのである。

ジャージでいいじゃんとまで緩いことは言わないけれども、うーん…もう少しカジュアルでいいのでは?

だから、「先生にも制服を」という方向性はやっぱり受け入れるのがやや難しいかなぁ。

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